ロッテ沢村拓一投手(36)が2日、ZOZOマリンで契約更改交渉を行い、現状維持の2億円でサインし、今オフの一般女性との結婚を発表した。生活環境は変わるが、自身の投球を「全てにおいて物足りない。(リーグ優勝へあと)1歩どころではない」とした。37歳を迎える来季、39試合で防御率3・34、15ホールドの今季を超えていく。
ビッグニュースは一瞬だった。会見場での質疑応答が終了し、同席した球団広報が「よろしいですか沢村さん」とささやくと、沢村は間髪入れず「あ、結婚しました。それだけです」。夫人の食事を含む生活面のサポートに「帰った時に待っていてくれる人がいるのは心強い。全ての面においてありがたいです」と感謝を口にした。
結婚してもマウンドで表現することは変わらない。だからこそ、相手の人柄などは一切明かさなかった。「責任感が増すか」という質問には、「年俸が上がったから責任感が増しますとか、結婚したから責任があるとか。責任感というのはお金の大きさとかで変わってはいけないと思います」とまっすぐに語った。
このオフは「技術的にも体力的にも、これっていう名目が言えないぐらいある」という課題に立ち向かう。「今年も157(キロ)くらいまでは出ていますし、そうなれるように若い時に(ウエートトレーニングで)エンジンをでかくした。自分の可能性にかけて取り組んでいきたい」と力が入った。結婚しても、37歳になっても、ユニホームを着る限りは「野球人沢村」だ。【黒須亮】