今季MVPに輝いたドジャース大谷翔平投手(30)ら各賞受賞者が表彰を受ける伝統の「アワードディナー」が、来年1月25日(日本時間同26日)に開催されることが2日、明らかになった。全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部が公式サイトで1日(同2日)までに発表。昨年の受賞スピーチをすべて英語で披露した大谷が、今度はどんなシーンを見せてくれるのか。現代用語の基礎知識選「2024ユーキャン新語・流行語大賞」も発表され、「50-50」(フィフティー・フィフティー=50本塁打&50盗塁)はトップ10に入ったが、年間大賞には選出されなかった。
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オフシーズンの華やかな舞台がまたやってくる。大谷にとって新人王受賞以来2度目の出席となった昨年の「アワードディナー」では、最初のあいさつから最後の言葉まで通訳なしで英語でスピーチ。「世界のファンのみなさんへ。自分だけでなくメジャーリーグをサポートして頂き、感謝します」と多くのファンや周囲の人たちへメッセージを送り、堂々とした振る舞いを披露した。
今季は54本塁打、130打点、59盗塁で本塁打と打点のナ・リーグ2冠に輝き、前人未到の「50-50」を達成。MVPは2年連続3度目の選出で、しかもすべて満票での受賞となり、複数回の満票MVPに輝いた史上唯一の選手となった。授賞式を主催するBBWAAニューヨーク支部の公式サイトは具体的な出席者リストはまだ発表していないが「MVPやサイ・ヤング賞選手に会えるチャンスはこのイベントだけ。野球界最高のスターがそろう」と告知しており、大谷やア・リーグMVPのヤンキースのジャッジ外野手、新人王のパイレーツのスキーンズ投手ら豪華な顔ぶれがそろうことになりそうだ。
しかも同授賞式は今回が記念すべき100回目。いつも以上に注目が集まることは確実で、同協会は「チケットが即完売となる見込み」としており、大きな盛り上がりが期待されている。大谷が再び英語スピーチを披露するなら、ワールドシリーズ制覇のパレード以来。今回は結婚後初めての授賞式でもあり、真美子夫人同伴で現れるのかも注目される。
◆大谷の英語スピーチ 新人王に輝いた翌年の19年1月の授賞式では英語が書かれた紙を見ながらスピーチ。エンゼルスの関係者らに感謝を伝え、最後に「(次回は)このチートシート(カンニングペーパー)を必要としないようにしたい」と笑いを誘った。今年1月の表彰式は約束通り、約2分間全文英語でスピーチ。ワールドシリーズを制した優勝パレードの直後にはドジャースタジアムでマイクを握り「これは僕にとって特別な瞬間です。ここにいられること、このチームの一員でいられることがとても光栄です。おめでとう、ロサンゼルス。ファンの皆さん、ありがとう」と英語であいさつした。