オリックス岸田護監督(43)が27日、宮城大弥投手(23)に“タイトル総なめ”指令を出した。今オフ、背番号を13から18に変更。昨季まで18をつけた山本由伸(現ドジャース)が3年連続4冠を達成したように、指揮官は左腕に無双ぶりの継承も期待した。
「僕はやって欲しい。実力はあるんで。頭もいい。クレバーですから。今年はケガしたけど、健康で投げ続けたら数字は出る」。絶対的な信頼を寄せ、既に開幕投手に指名している。
宮城はプロ2年目の21年に13勝で新人王を受賞したが、いわゆる投手タイトルは手にしていない。今季は最優秀防御率を惜しくも逃した。故障に加え、シーズン最終戦で降雨コールドの不運もあり規定投球回に1回1/3届かず。岸田監督は「順当にいけば」と戴冠は時間の問題とみている。
山本の前の18が岸田監督だった。「レジェンドがつけていたから重たいんじゃない? 僕じゃなくて由伸ね。(昨季までパ3連覇オリックスと今季ド軍で)4連覇した世界一の男がつけていたからね」。エースの看板を背負う宮城の覚悟を察し「もう1個レベルアップあるかも」と、プレッシャーがさらなる成長につながるとの見方も示した。
宮城は24日の背番号発表の際に「(タイトルは)取れる自信がある」と言った。他を圧倒する成績を残すことで、最大の目標に掲げるチームのV奪回が近づいてくる。【大池和幸】