オリックスからドラフト1位指名を受けた富士大の麦谷祐介外野手(22)が26日、仙台市内のホテルで入団交渉を行い、契約金9000万、年俸1500万円で仮契約を結んだ。
初めてオリックスのユニホームに袖を通し、着心地の良さにふれながらも「学生野球からプロ野球、社会人になりますので、しっかりと自覚を持って野球に真摯(しんし)に取り組んでいきたい」と気持ちを新たにした。
「自分1人でここまで来られたわけじゃないですし、関わってくれたすべての方へ恩返しをしたい」とプレー、結果で感謝を表現していく。前々から自らで構想していた新サインを添えて「日本一で恩返し」と色紙に力強く記した。
岡崎担当スカウトからも「1年目からレギュラーを狙える選手」と改めて太鼓判を押され、本人は「トリプルスリー、ゴールデングラブ賞のような、試合に出続けないと取れない賞を目標にしたい」と気合十分だ。「自分の持ち味の全力プレー、足を使ったプレーを見てもらって、夢や感動を与えたい」。まずは声援を送りたくなる選手に成長し「麦谷祐介」という名を全国に広めていく。
◆麦谷祐介(むぎたに・ゆうすけ)2002年(平14)7月27日生まれ、宮城県出身。小学2年から楽天スクールで野球を始め、中学は楽天シニアの1期生としてプレー。大崎中央から富士大を経て、24年ドラフト1位でオリックスから指名。今秋リーグ戦では優秀選手賞、最多本塁打賞、最多打点賞、最多盗塁賞、ベストナインの5冠で北東北大学リーグ優勝に貢献。明治神宮大会にも出場した。走攻守3拍子そろった外野手。脚力と守備範囲の広さが魅力で広角に打ち分ける器用さも持つ。180センチ、81キロ。右投げ左打ち。