ガンバ大阪は26日、大阪・吹田市内の練習場で公開練習を行った。
この日36歳の誕生日を迎えたMF倉田秋は「そんな年になったらボロボロになってるかと思ったけど、意外とできるんやと思った。まだまだ頑張ろうかなと思っている」と、あらためて戦い続ける覚悟を示した。
23日にヴィッセル神戸と戦った天皇杯決勝では、後半10分に負傷交代。試合序盤の打撲が響いて交代を余儀なくされたが、ダニエル・ポヤトス監督(46)からサイドでの役割を評価されるパフォーマンスを見せた。
それでも自身のプレーには満足はなかった。「ゴール前に行く回数はそこまで多くなかった。1番やらなあかんのはゴールやアシストとその前のプレー。追求してやっていきたい」。得点に絡むプレーが出し切れなかったことを悔やみ、ここからの挽回を誓った。
チーム一丸となって臨んだ試合での敗戦に「みんなあの試合に懸けていたし、相当なモチベーションでやっていたからショックはショック」とダメージが残るのは否めない。ただ、けがで出場がかなわなかったFW宇佐美貴史(32)の言葉で、チームは再び前を向いたという。「貴史が試合後とバスの中で『切り替えて残り2試合やるしかない』っていう話をしてくれた。それでみんな切り替えようっていう感じになった」。
天皇杯は悔しさが残る結果になったが、倉田は次のタイトル獲得へ意欲を強める。「やれることをやった今回は優勝できる力がなかったと思うけど、確実にいいものを積み上げている。来年あそこで喜べるように、さらに積み上げていきたい」。タイトル獲得に向けて、背番号10は36歳の1年も走り続ける。【永田淳】