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【明治神宮大会】横浜27年ぶりVに「松坂の時を思い出しました」元監督の渡辺元智氏


神宮大会で横浜高校が広島商を4-3で下し、27年ぶりに優勝を果たしました。スタンドから試合を見守った元監督の渡辺元智氏は、松坂大輔投手が活躍した過去のチームを振り返りながら、現代のチームの充実した戦力に感銘を受けていると語りました。彼は特に1年生の織田投手が将来松坂に匹敵する活躍を期待しています。野手陣も旧チームより今のメンバーの方が優れているとの評価を下しています。試合後、イタリアから訪れたファンにサインを求められる場面もあり、渡辺氏はその国際的な応援に驚きを見せました。

広島商対横浜 スタンドにブースから視察する渡辺元智氏(撮影・浅見桂子)

<明治神宮大会:横浜4-3広島商>◇高校の部◇決勝◇25日◇神宮

横浜(関東・神奈川)が27年ぶりに神宮大会を制した。

スタンドから見守った元監督の渡辺元智氏(80)は「松坂の時を思い出しましたね。神宮大会で優勝して、センバツ…と4冠につながっていくわけですから」とほほ笑んだ。

松坂大輔投手らを擁して97年夏に神宮大会を制し、甲子園春夏連覇、国体までも優勝した。当時のチームと、現世代はどちらが強いか-。高校野球ファンの話題に挙がるテーマを、渡辺氏はこうみる。

「ある意味、松坂っていう絶対的エースがいましたからね。(1年生右腕の)織田がどこまで冬に鍛えて、高校時代の松坂に近づいてくるか。当時の松坂はある程度完成された面がありましたから、そこはまだまだ。育ったら松坂くらいになるかもしれない。野手はこっち(現世代)の方が上だと思う。あのチームも後藤(武敏)だ小池(正晃)だといましたけれど、こっちの方がちょっと上だと思います」

名将も認める戦力の充実ぶりがある。渡辺氏も「となると期待したいですね。国体まで勝ってもらいたい」と当時の公式戦44連勝の再来を期待する。

なお、渡辺氏がこの日驚いたのは横浜の強さだけではない。「本当に? すごいですね」。イタリア・ミラノから応援に訪れたという横浜高校ファンから、試合後にサインを求められ、うれしそうに目を丸くしていた。【金子真仁】

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