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【明治神宮大会】広島1位の青学大・佐々木泰が4冠達成 打撃強化取り組み粘り強いチームに


青山学院大学(青学大)が創価大学を7-3で破り、史上5校目の大学野球4冠を達成しました。キャプテンの佐々木泰内野手は負傷のため試合に出場できませんでしたが、9回に代打の西川が打席に立った際に涙を見せました。秋のビッグヒットは中田達也外野手が満塁本塁打を打ち、先発投手の中西聖輝が8回2失点で勝利に貢献しました。春の課題を克服するため、チームは打撃練習の時間を増やし、全体の打撃を改善させました。この粘りと徹底的なチーム作りが、野手の力での秋の成功をもたらしました。佐々木は次のステージでのさらなる活躍を誓っています。

青学大対創価大 優勝で4冠をたっせいし4ポーズで喜ぶ、左から青学大・佐々木主将、西川、中西(撮影・野上伸悟)

<明治神宮大会:青学大7-3創価大>◇大学の部準決勝◇25日◇神宮

青学大(東都大学)が創価大(関東5連盟)に競り勝ち、春秋リーグ戦、6月の全日本大学野球選手権と合わせて史上5校目の大学4冠を達成した。

福岡大戦で左肩を痛め、準決勝から出場を見合わせた広島1位の主将・佐々木泰内野手(4年=県岐阜商)は9回、代打で西川が打席に向かう姿を見て涙した。「1人でも4年生が出場できたこと。ケガで苦しんでいた史礁が打席に立てたことがうれしくて」。2年冬から練習のパートナーを組みバットを振ってきた。三振も2度のフルスイングに大きな拍手をおくった。

昨秋、阪神下村、広島常広を擁し4冠に王手をかけながらも、決勝で慶大に破れ準優勝。「このチームでも勝てないのか」と号泣してから1年。悔し涙は喜びの涙に変わった。

昨晩、スタメンが発表されると、主将として「頑張ってくれ」と、後輩たちに頭を下げた。その思いを受けた後輩たちは頼もしかった。1死満塁から中田達也外野手(3年=星稜)が大会史上6人目となる右越え満塁本塁打で先制し流れを引き寄せると、先発の中西聖輝投手(3年=智弁和歌山)が8回を5安打2失点と試合を作り勝利につなげた。

主将としてチームを変えた。春はチーム打率1割9分4厘でリーグ最下位。「春は投手に助けられた。秋は野手で勝とう」。夏は全体練習の打撃練習を1班10分から30分に増やした。「無死、1死で得点圏を作る。3者凡退をしない。この2つもテーマに掲げました」。打ち勝つ野球を主としていたが、バントの重要性を見直し安藤寧則監督(47)に提案もした。「打てなくても嫌な野球をしたかった」。その粘り強さと徹底力で、秋のチーム打率は2割6分1厘でリーグ2位。強力打線に頼らない隙のない野球を作り上げた。

真の強さを求め悲願の4冠に導いた。「最後の試合に出られずに終わったことが悔しい。ここで満足するなっていう試練。この悔しさを糧に早く活躍できるように頑張ります」。佐々木には次の大舞台が待っている。【保坂淑子】

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