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【明治神宮大会】広島商が準優勝 片岡虎士が90キロ台遅球で横浜の強力打線を4回途中無失点


広島商業高校は、神宮大会での初出場にて決勝に進出し、横浜高校に4-3で惜しくも敗れた。広島商業は、1年生投手片岡虎士のリリーフで強力な横浜打線を相手に4回2/3を2安打無失点の快投を見せ、終盤に追い上げを図りました。最終的に9回に1点差まで持ち込むも及ばず敗退した。準決勝では、先発した大宗和響投手が10回184球を投げる奮闘を見せていた。神宮大会枠は残念ながら獲得できなかったが、中国地区選考では中国大会優勝の広島商が有力視されている。

広島商対横浜 広島商2番手の片岡(撮影・野上伸悟)

<明治神宮大会:横浜4-3広島商>◇高校の部◇決勝◇25日◇神宮

創部126年目で初出場の広島商(中国)は9回に1点差まで追い上げ、優勝まであと1歩だった。

1年生左腕が冷静にスコアボードへ0を重ねた。2回までに0-4とされ、3回1死満塁で2番手で片岡虎士(とらじ)投手(1年)が登板。9番を99キロのカーブで空振り三振、大会屈指の強打者、1番阿部葉太外野手(2年)が99キロのカーブでファウルのあと、98キロカーブで二飛に仕留めた。背番号20は勢いのまま軽快にベンチへ戻ると、攻撃ではやわらかい表情でナインを鼓舞した。

片岡は中国大会では4試合中、登板は1試合だった。この日は3回途中から7回まで巧みに遅球を操り、強力打線を封じ込めた。4回2/3、2安打無失点と完璧なロングリリーフで、反撃を粘り強く待った。

打線は8回まで散発3安打。7回に敵失絡みで2点を返し、2点を追って9回を迎えた。連打の走者を犠打で進め、1死二、三塁の好機で、菅太一外野手(2年)が粘った末の9球目に放った三ゴロの間に三塁走者が生還。1点差で2死三塁としたが、後続が空振り三振に倒れてゲームセットとなった。

準決勝の敦賀気比(北信越・福井)戦では先発の最速140キロ右腕、大宗和響(かずき)投手(2年)が10回184球を投じていた。

来春センバツ(3月18日開幕、甲子園)の「神宮大会枠」は獲得できなかったが、中国地区の一般選考2校は、中国大会で優勝の広島商と準優勝の米子松蔭(鳥取)が確実視される。

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