慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)が野球をやめる決断をしたことが24日、分かった。
独立リーグなど9球団が慶大側にオファーしていたものの、この日朝、清原の「別の道に進みます」との結論を受け、堀井哲也監督(62)が各球団に断りの電話を入れた。
早い段階でオファーをい出していた四国IL香川の上田誠球団代表(67)は「落ち込んでいます。四国(IL各球団)みんなで落ち込んでいます」としつつも「本人が自分の意思でそう決断したことについては、応援したいです」と激励した。
同代表は慶応高(神奈川)の監督として甲子園経験も豊富で、清原が慶大1入学当時はBチームのコーチをしていた縁もある。NPBドラフトで指名漏れした翌日には“ラブレター”も送っていた。「硬式野球を始めてわずか4年で慶応でクリーンアップを打つまでになって」と間近でも見つめてきたその努力をたたえた。
「本当に感激したことがあるんです」という。父の清原和博氏(57)が早慶戦後にこうコメントした。
「伝統ある早慶戦では、両チームの魂こもった戦う姿に、胸を熱くし、自分の経験しなかった大学野球がこんなにも感動するとは思いませんでした」
上田代表は「その言葉に一番感激しました」という。「大学野球を経験していなかったお父さんを、そこまで感動させるものを生み出して。本当に喜んでいただいたんだろうなと思いました。本当に感動しました」と言葉を熱くした。
“教え子”の旅立ちにはあらためて「野球で学んだこと、苦労したことを生かして、社会でもまた頑張っていってほしいです」とエールを送っていた。【金子真仁】