阪神岩貞祐太投手(33)が22日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約交渉を行い、現状維持の1億円でサインした。来季が3年契約の最終年になる。
セットアッパーとして優勝に貢献した昨年から一転、春先の故障が尾を引いたこともあり、自己最少の2試合登板に終わった。球団からも「しっかり準備を」と厳しい言葉があったことを明かした。
「僕自身が一番それを感じていなければおかしい。入団して一番貢献できていない年になったので、来年やらなければキャリアの終わりを迎えることになると思う。心技体の3つとも、もう1ランク、2ランク上げていかないと思う」
現役時代から関係が深い藤川球児監督(44)からは「まだまだ老け込む年齢ではない」とハッパをかけられている。来年でまだ34歳。キャリアハイ更新への意欲は衰えていない。
監督から聞きたいことがあるか、という質問に対しては「現段階でそういう次元にいないと思う。まずは1プレーヤー、戦力として見てもらえるように、もっと下のレベルから土台を作っていきたい」と、ベテランらしからぬ発言に悲壮感をにじませた。(金額は推定)