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明石家さんま、10代から親交あった桂雀々さんへの思い 芸風継承の後継いるのか「心配」


2月23日、明石家さんまがMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演し、糖尿病による肝不全で64歳の若さで亡くなった落語家桂雀々さんへの追悼を語りました。さんまは、駆け出し時代からの付き合いであった雀々さんとの思い出を懐かしみながら、雀々さんが「天才落語少年」として桂枝雀に師事していたことや、彼の才能を称賛しました。また、雀々さんや他の芸人仲間との思い出にも触れ、彼らを失った悲しみを共有しつつ、自身の残された人生をより大切にしようと決意を新たにする様子を垣間見せました。さんまは、雀々さんの落語スタイルが彼の師匠であった桂枝雀の影響を強く受け継いでいたことを心配し、そのユニークな芸風が受け継がれることを願っています。

明石家さんま(2023年2月撮影)

明石家さんま(69)が、23日夜放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演。糖尿病からの肝不全のため、64歳で亡くなった落語家桂雀々さんへの思いを語った。

「雀々っていう俺の仲間が亡くなりまして」

さんまはこう切り出し、「ちょっと体が悪いといううわさは聞いてたんですけど、そろそろ(近況の)連絡があるかな? と思っていた矢先にこんなことになって…」と続けた。

さんまは、6代目笑福亭松鶴さんの弟弟子にあたる笑福亭松之助さんに弟子入りして、芸能活動をスタートさせた。雀々さんは、桂米朝一門の桂枝雀さんに師事した。

「あいつが15歳やからね。(桂)枝雀師匠んとこに弟子入りしたのは。天才落語少年って言われて、入って来てな。(師事する前に)素人参加番組に出てるから、おれは、テレビ見てて知ってたんですよ」

当時、さんまも10代だった。

「俺がまだ弟子っ子で18、19の時に、あいつが『杉本兄さん、杉本兄さん』言うて、近づいてきて。何かの縁なんやろな。他のところには行かずに俺のとこばっかり寄ってきて。いろいろしゃべったりしながらね、ずっと暮らしてきてたんですよ」

駆け出し時代を思い起こし、述懐。それぞれ独り立ちした後も親交は続き、雀々さんは、さんまを慕っていたという。

「そうやって来てくれるんで、雀々の大きな会は全部俺がゲストで行かせてもらってたんですけども。それが急になんで、俺自身もピンと来てないです」「まあ、俺らの年齢がそうやと思うねんけど、次々、周りがこういうことになってしまうんで。ちょっと、なあ」などと、率直な今の感情を口にした。

雀々さんは、昨年亡くなった笑福亭笑瓶さん、活動は落語家から始めたシンガー・ソングライター嘉門タツオ、北野誠ととりわけ仲が良かった。

さんまは、この交流に触れ「まさか、笑瓶がゴルフ中で、雀々がゴルフに行こうとしてるときに病気になって、そのまま体調崩して亡くなるっていう。なんか不思議な2人のね、うん」。しみじみ語った後、「だから嘉門には、お前ゴルフ行くなよって言うてんねん。嘉門も、すごいショック受けてると思うわ」と思いやった。

さらに「知り合いがどんどんこういう状態になる中、我々は残されて、生かされてる」とも言い、「だからその分を頑張らなあかんねん。だから一応選ばれてんねん」。

天才と呼ばれた枝雀さんに師事し、表情や全身を駆使したアクションで「爆笑落語」を確立した雀々さんは、師匠の芸風を色濃く受け継いでいた。

それだけに、さんまは「枝雀さんの(芸風)をな、継いでくれる人がいるのか心配なんです」とも話していた。

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