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殿堂入り候補イチロー氏のすごさ、投票の行方をメジャー取材経験豊富な米ベテラン記者4人が語る


イチロー氏が米野球殿堂入りの候補者として発表されました。彼はメジャー通算3089安打を記録し、日本人として3人目のノミネートとなります。これまで殿堂入りした日本人選手はいませんが、彼の実績を考慮すると初年度での殿堂入りが確実視されています。 殿堂入りには全米野球記者協会の記者投票で75%以上の得票が必要で、結果は来年1月に公表されます。多くの記者がその可能性を高く見積もっており、特に満票での選出が注目されています。各紙の記者たちは、彼のバットコントロールや守備の技術、そしてステロイド問題があった時期における彼の異彩を放つプレースタイルを絶賛しています。

イチロー氏(2019年撮影)

米野球殿堂は18日(日本時間19日)、25年の殿堂入り候補者を発表し、メジャー通算3089安打のイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)ら、引退から5年が経過した14人が新たに名を連ねた。日本人のノミネートは13年の野茂英雄氏、17年の松井秀喜氏に次いで3人目。これまで殿堂入りした日本選手はいないが、史上初の10年連続200安打など実績十分なイチロー氏は、初年度での殿堂入りが確実視されている。

全米野球記者協会(BBWAA)に所属し、10年以上取材を続ける記者から75%以上得票すると決まる。投票結果は来年1月21日(同22日)に発表予定。焦点は346人中60人しかいない投票初年度の選出ではなく、過去に最多652セーブのリベラ(ヤンキース)しかいない満票かどうか。イチロー氏のすごさ、投票の行方を、メジャー取材の経験豊富な米ベテラン野球記者4人に聞いた。【取材・構成=水次祥子】

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◆サンフランシスコ・クロニクル紙のスーザン・スラッサー記者

「長年アスレチックスの番記者をしていたので、イチローがデビューした01年4月2日のア軍戦と、19年3月21日の東京ドームでの現役最後の試合となったア軍戦は、どちらもその場に居合わせた。ちょうどステロイド問題が顕在化して本塁打量産時代だったときにデビューし、まったく違うスタイルで旋風を巻き起こした彼のプレーは印象深かった。資格1年目で選出されるのは間違いないと思う」

◆オレンジカウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者

「一番印象に残っているのは1年目のキャンプのとき、あるスカウトがイチローの打撃を見て、メジャーの投手相手にはパワー負けする、成功しないだろうと言ったことだ。だが彼はすぐに、その見立てが間違いだと証明し、メジャー最高のリードオフヒッターになった。間違いなく資格1年目で選出されるだろう」

◆MLB公式サイトのイアン・ブラウン記者

「イチローは、私がこれまで野球を取材してきた中で最高のアベレージヒッターだと思っている。本当に信じられない才能を持った選手。守備のすごさも印象深く、1年目のアスレチックス戦で右翼から三塁へ投げたレーザービームが記憶に残っている。偉大な選手であり、文句なしに満票で殿堂入りするはず。彼に投票しない記者がいるなんてことは考えられない」

◆ニューヨーク・タイムズ紙のスコット・ミラー記者

「イチローは当然、資格1年目で選出されるだろうし、来夏にクーパーズタウンで行われる殿堂入り式典は観客数の新記録を作ると思う。これまでの記録はカル・リプケンとトニー・グウィンが同時選出された07年の8万2000人が最多だったが、それを超えるだろうと殿堂関係者も話していた。現役時代で最も印象に残っているのは、彼のバットコントロール。まるで魔法使いのような鮮やかさだった」

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○…イチロー氏は引退して5年が経過したため、日本でも野球殿堂入りの候補となる。12月上旬に投票対象者が発表され、来年1月中旬に選出者が発表される予定。こちらも選出は確実視され、満票となるかが注目される。

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