左翼もOKだ! ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が19日、来季からの左翼コンバート挑戦に意欲をみせた。
小久保裕紀監督(53)が来季の柳田左翼転向と近藤健介外野手(31)の右翼転向の配置転換を明言。柳田も「(コンバートは)聞いています。練習してやるしかない」と意欲的だ。プロ14年で通算4試合の経験しかない左翼守備も「動ける体さえあれば大丈夫」と言い切った。この日もみずほペイペイドームを訪れ、約2時間のウエートトレ。新ポジションに向けさらなるボディー強化を図る。
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柳田はさっそうと自転車でみずほペイペイドームにやってきた。「まあ、アップみたいなもんですよ」。海風が吹き付けるドーム球場までの道のりも、軽快にペダルをこいだ。ドーム内のウエート室にこもって約2時間。みっちりとトレーニングに汗を流した。
小久保監督から日本シリーズ前に来季構想を伝えられた。右翼から左翼へのコンバート。右翼には入れ替わる形で近藤が守備につく。柳田の負担軽減を主目的にした主軸2人の新チャンレンジ。柳田は平然とした顔で言った。「(コンバートは)聞きました。練習してやるしかない。キャンプからレフトの守備をしっかり練習して開幕までに慣れていけばいいかなと思います」。プロ14年で左翼の守備についたのは4試合のみ。21年5月2日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で2番左翼の先発出場が最後だ。来季はプロ15年目の節目のシーズン。チーム最年長男にとって新たな挑戦となるが、不安はない。「まずは(守備位置からの)景色ですかね。(右翼と左翼では)打球の質も変わるので、そこは慣れだと思います。なので、まずは動ける体をしっかり作りたい」と言い切った。
守備よりもむしろ柳田が力点を置くのは打撃だ。「まずはバッティングだと思う。打たないと(試合に)出られないので。その後にレフトの守備っていう感じです」。今季は悔しさの募るシーズンでもあった。5月31日の広島戦(みずほペイペイドーム)で右太もも裏を肉離れ。長期離脱を余儀なくされた。シーズン終盤の9月30日のオリックス戦で復帰したものの、納得いく打撃にはほど遠かった。4年ぶりとなる日本シリーズでは打率3割2分の数字を残したもののチームは敗退。DeNAが日本一を決めた第6戦(横浜)の最終打者となってしまった。
チーム最年長男の新挑戦。来季は攻守にニュー柳田を披露するつもりだ。【佐竹英治】