DeNAから戦力外通告を受け、今季限りで現役を引退する大田泰示外野手(34)が18日、横浜市内の球団事務所で会見を行った。東海大相模から、08年ドラフト1位で巨人に入団。会見では「90年世代」の同学年への思いも語った。
「まず、2008年のドラフトで入った高卒の同級生たちは本当に残り少なくなってきて、その中でも浅村が最初に西武ですごく活躍し始めて、その後、(日本ハムの)中島卓也だったり、杉谷拳士だったり。僕の中ではジャイアンツにいた頃っていうのは周りの同級生に出遅れてるなっていう気持ちはすごくあったし、うらやましいなと」
巨人で4年プレーし、12年ドラフトでは大学でプレーした選手が指名され、さらにプロ野球界に同学年の選手が増えた。
「(ヤクルトの)小川だったり、(DeNAの)三嶋だったり、その後、社会人から入ってきた戸柱だったり、同級生がどんどん1軍の舞台で活躍してる姿を見て、僕は逆に刺激をもらいましたし、ドラフト1位で入って、思うような成績を残せなかった時期っていうのは辛かったですけど、ファイターズにトレードで移籍して、ようやく同じ位置に立てたかなと」
球界を見渡せば、チームメートでは戸柱、三嶋、楽天浅村、則本、阪神西勇、ソフトバンク東浜、ヤクルト中村、小川らが活躍を続ける。
「僕はそんなにすごい選手でもないですし、1軍でずっと活躍してきたわけでもないし、なんなら下積みの方が全然長かったんで。三嶋だったり、戸柱だったり、まだ同級生が残ってるっていう現実はすごくうれしいです。日本シリーズを見てても、戸柱がすごく引っ張って、日本一に貢献して。シーズン中はなかなか出場機会に恵まれてなかった時もあったけど、腐らずにCSでしっかり結果を残して、日本シリーズもしっかり背中で引っ張って、ピッチャーをリードしてる姿はすごく感銘を受けた。僕は90年世代なんで、その選手たちに1年でも長くユニホームを来てほしいと思いますし、1年でも長く活躍してほしいと思います」
大田は高校通算65本塁打をマークし、超高校級スラッガーで大きな注目を浴び、「90年世代」をけん引した1人。大田が3年だった08年の高校野球を振り返れば、08年春のセンバツは東浜、嶺井がバッテリーを組んだ沖縄尚学が優勝。夏の甲子園は、浅村を擁する大阪桐蔭が優勝した。