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【プレミア12】早川隆久6回途中4失点 デスパイネらに快音許さず、先発として最低限の役割


侍ジャパンの早川隆久は、WBSCプレミア12の試合でキューバを相手に5回1/3を投げ、4失点ながらもチームを支える役割を果たしました。試合前には同僚たちと台湾で決起集会を行い、現地の気候や球場の情報を入念にリサーチしたことで、落ち着いた態度で試合に臨むことができました。6回の1点差の場面で降板したものの、後続の投手がピンチを切り抜けるなど、チーム全体で相手の勢いをなんとか封じ込めました。早川自身、カリブの強打者たちに対しても冷静に対応し、最低限の役割を果たしたといえるでしょう。試合の結果に対する不満も残るものの、早川は自身の投球について自信を持っているようです。

日本対キューバ 3回表を無失点に抑える早川(撮影・横山健太)

<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:侍ジャパン-キューバ>◇17日◇天母

侍ジャパン早川隆久投手(26)は志半ばでマウンドを降りた。

5-2の6回1死二塁、デスパイネに四球を与えてマウンドを横山にゆずった。しかしキューバ打線の勢いは止められない。2死一、二塁から連打を許して1点差。結果的に早川は先発で5回1/3を4安打4失点に終わった。

予習はバッチリだった。台湾入りから2日目の15日夜、「楽天会」が開かれた。参加メンバーは家族との予定が入っていた辰己を除く早川、鈴木翔、藤平、村林。さらに元楽天で中国語通訳をしていた台湾出身の林岳賢氏や、同じく台湾出身で楽天の育成左腕、王彦程投手(23)も参加した。 台北市内で焼き肉などをほおばりながらの決起集会。早川は林氏と王から台北の気候や球場の特徴、応援の雰囲気などを事前にリサーチしていた。「気持ちを入れすぎるとしんどい。自分はなるべく入れないようにしています」と話していたが、備えあれば患いなし。即席の“楽天飯店”で地元をよく知る援軍が早川の平常心を支えていた。

元ロッテ、ソフトバンクで活躍したデスパイネ、日本ハムに所属するマルティネスには快音を許さなかった。「自分のボールの軌道を分かっていると思うので」。早川自身は同じパ・リーグに所属するカリブの長距離砲をきっちり料理。同点までは許さず、6回は5-4の2死満塁で3番手の鈴木昭が火消しに成功した。満足こそしないが、先発として最低限の役割は果たした。【只松憲】

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