<高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ北信越1部:新潟明訓1-1富山一>◇第17節第2日◇17日◇新潟明訓高校グラウンド
逆転優勝の可能性を残していた新潟明訓はホームで9位の富山一と1-1で引き分けた。5バックで守備を固める相手に苦しみながらも前半35分、右CKからFW斎藤瑛太主将(3年)の今季6得点目で先制。しかし同42分にミスを突かれ同点に追いつかれた。後半もセットプレーから決定機を迎えたが、勝ち越すことができなかった。23日の最終節を残し、カターレ富山U-18が優勝を決めた。
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新潟明訓は最終盤、攻撃的な選手を投入して敵陣になだれ込んだが、1-1ドローに終わった。最終節を前に首位の富山U-18との勝ち点差が3から5に開き、逆転優勝の可能性は消滅。坂本和也監督(39)は「何とか食らいつきたかった。悔しい」と唇をかんだ。
試合はエースで主将の斎藤瑛が前半35分に右CKを頭で合わせ幸先よく先制も、その後は相手の堅守に苦しんだ。後半もビルドアップや決定機で普段はしないようなミスを連発。リズムに乗り切れなかった。10日まで行われた全国選手権新潟県大会を全5試合無失点で制してから初の公式戦。「メンタル的に難しくなると思っていた。リーグ優勝に向け勝たなければいけない状況で焦りもあったかな」と坂本監督。斎藤瑛も「試合前の準備、失点後の振る舞いなど、もっと工夫できることはあった」と振り返った。
リーグ制覇を逃し、北信越から1枠しかない高校年代最高峰のプレミアリーグ参入戦への出場権獲得はならなかったが、ターゲットは12月28日開幕の全国選手権に切り替える。斎藤瑛は「このドローがあったから全国で結果が出た、と言えるように全員でいい準備を進める」。チーム一丸で県勢初の日本一を目指す。【小林忠】