女子サッカーのなでしこリーグ2部「ディオッサ出雲FC」に所属するブラジル人のMFラウラ・スペナザット(26)とFWフェヘ・タイス(25)が6日に監督からセクハラ、パワハラ被害を訴えた問題で、クラブ側が16日までに公式HPで声明を発表した。
「クラブの活動が始動した時より、ディオッサ出雲FCに対しまして温かいご声援とご激励をいただいた大勢のサポーターの皆さま、そして最大限のバックアップをいただきました各種スポンサーの皆さま、また、練習環境をご理解いただき選手雇用をしていただきました雇用パートナーの皆さま、各種イベントにお声がけをいただいた地域や団体の皆さま、支援体制の構築をいただいたディオッサ12の皆さま、全ての皆さまへ」と題して、日本語とポルトガル語でつづった。
『女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する』とのなでしこリーグの理念のもと地域とともに、アカデミーの普及活動、そして多様性を大切にしながらクラブは進んでまいりました。
この度の一件にて、それぞれの皆さま方に、ご心配とご迷惑をおかけしましたこと、クラブスタッフ一同心より深くお詫び申しあげます。
記者会見後、メディア等にて様々な報道がなされている中ではありますが、現在継続的に内容精査と事態解決へ向けての調査中であります。そのような中で、週末に行われます「皇后杯全日本女子サッカー選手権大会」に向けて選手一同練習にひたすら汗を流し、応援していただいているサポーターの皆さまのため、勝利を目指して頑張っておりますので、引き続きのご声援とご理解をいただきますようお願い申しあげます」
声明は、問題に向けては「調査中」であること、そして大会に向けてチームの応援を求めるものだった。
チームは17日、全日本女子サッカー選手権1回戦で、神村学園(鹿児島)に3-2で勝利。2回戦に進出した。
問題については、当該選手2人は6日に自身のインスタグラムのストーリーズを更新。
本拠地のある島根・出雲市内で行った記者会見に関する投稿を引用して、投稿。
2人は22年8月に加入したが、チームが通訳を同行させる契約義務を怠ったことに加え、監督からセクハラやパワハラを受けて精神的疾患を診断されたことなどを明かしていた。
日本女子サッカーリーグに被害を告発しただけでなく、チームには監督の解任処分などを訴えたことを公表している。