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【鹿島】来季監督は鬼木達氏、今季限りで川崎F退団 複数競合も昨年からのラブコール実らせる


鹿島アントラーズは、今季限りで川崎フロンターレを退団する鬼木達氏を次期監督として迎えることが確実となった。鬼木氏はプロとして鹿島でキャリアをスタートさせ、引退後は川崎Fで指導者の経験を積んだ。彼の指導の下で川崎Fは4度のリーグ優勝を遂げ、技術と強さを備えたスタイルを築いた。鹿島は近年国内タイトルから遠ざかっており、鬼木氏の指導力により再建を目指す意向である。契約完了を待って正式発表される予定であり、契約完了後は鹿島での新たな挑戦が始まる。

鬼木達氏(9月30日撮影)

鹿島の来季監督に、今季限りで川崎Fを退団する鬼木達監督(50)が就任することが15日までに確実になった。

関係者によると、複数クラブが招聘(しょうへい)に動いていた中、鹿島と条件面で合意。最終の書類上の手続きを残すだけとなっており、手続き完了次第、鹿島の鬼木監督が誕生する。7年連続で国内タイトルを逃している常勝軍団は、クラブOBの下でタイトル奪還へ再出発する。

鬼木監督は千葉・市船橋高から93年に鹿島でプロ生活をスタートさせた。その後、川崎Fへ移籍。引退後は同クラブで指導者の道を歩み始めた。下部組織で日本代表DF板倉滉らを指導し、前監督だった風間八宏氏の下ではトップコーチを務めた。

17年に監督へ昇格すると、技術の高い選手に、球際の強さ、切り替えの速さを注入。最終節で首位鹿島を大逆転し、いきなりリーグ制覇を遂げた。日本代表MF三笘薫、旗手怜央らを擁した20年はJ1歴代最速優勝と天皇杯の2冠。川崎Fでは7シーズンでリーグ優勝4回(連覇2回)天皇杯2回、ルヴァン杯1回の7つのタイトルを獲得した。

その名将が10月16日、契約満了で退任を発表。昨季から2年連続でオファーを出していた鹿島のほか、複数J1クラブが獲得に乗り出していた。その中で、鹿島が昨年からのラブコールを実らせた。

鹿島の中後雅喜監督は、来季はトップチームのコーチとして残ることが既に決定している。鹿島は16年度の天皇杯を最後に国内タイトルから遠ざかり「リフォームではなく建て替え」を目指していたが、5年間で6人の監督が入れ替わっていた。来季から、川崎Fを常勝軍団に導いた鬼木監督の下、腰を据えて再建に挑む。

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