ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指すことが決まった佐々木朗希投手(23)について、米専門誌ベースボール・アメリカの電子版が14日(日本時間15日)、中南米選手を中心とした国際FA市場に佐々木が加わることでカオス状態が起きると指摘する記事を掲載した。
25歳未満の海外FA選手は1月15日から12月15日までが契約期間で、各球団に厳格な上限「ハードキャップ」が設定された契約金総額の枠「国際ボーナスプール」が割り当てられている。その額は約500万から750万ドル(約7億7500万~11億6000万円)となっている。
メジャーの各球団は、中南米の有望株選手がまだ13、14歳のころから接触して入団を勧誘し、契約が可能な16歳の年齢に達する数年前から口約束で契約することを決めている場合がほとんど。そのため契約が解禁される1月15日になると同時に有望株との契約が発表されるケースが多い。
だが佐々木がこの海外FA市場に入り来年1月15日にまだ争奪戦が続いていると、すぐに発表されるはずだった中南米選手の契約が発表されない可能性も出てくる。「ササキを獲得するチャンスがあると考えている球団は、中南米選手との口約束の契約を取り消す可能性もある」としている。