阪神及川雅貴投手が藤川監督の金言で激変した。2日連続でブルペンに入って58球。最終クール中盤に差しかかり、疲れから自然とフォームが「ズレていた」。見守った指揮官から身ぶり手ぶりを交えて助言を受けると、直後のボールから変化があった。「感覚は全然違いましたね。一気に良くなった感じがありました」。
教わったのは「投げるラインのイメージ」。横でも縦でもなく、斜め上の位置からボールをリリースするという感覚的なものだった。現在は右打者内角へのコースを課題としている中、助言後は金村投手コーチや捕手栄枝から絶賛の声が飛ぶボールとなった。
藤川監督は「投げている感覚。本人になったつもりでね。ズレがこんな感じかな? という時はできるだけボソッと言うようにしています」と回想。効果てきめんの「球児塾」となった。