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【トライアウト】ソフトバンク育成枠の小林珠維が二刀流で大暴れ「持ち味見せられた」


14日にZOZOマリンスタジアムで行われた12球団合同トライアウトに、ソフトバンクの育成枠選手である小林珠維が参加し、投打二刀流で力を示しました。彼は投手として、147キロの直球とスローカーブを駆使し、連続三振を奪うなど強烈な印象を残しました。打者としては、3打数1安打で二塁打を放つなど活躍しました。小林は高校時代に最速150キロの投手として注目され、プロ入り後は内野手としてもプレー。最近では再び投打の二刀流に挑戦中で、「全てを見せるつもりで来た」と意気込みを語っています。彼のプレーに156人のスカウトと3420人の観客が注目しました。

トライアウトに臨むソフトバンク小林(撮影・河田真司)

<12球団合同トライアウト>◇14日◇ZOZOマリン

プロ野球で戦力外となった選手が一堂に会して力を示す「12球団合同トライアウト」が14日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。海外を合わせてスカウト156人、観客3420人が見つめる中で45選手が参加。ソフトバンク育成枠の小林珠維(じゅい=23)は投打二刀流で、投げては打者2人を連続三振、打っては二塁打を含む3打数1安打1四球と大暴れした。来季以降の開催は未定だが、日本プロ野球選手会は存続を検討していく。

   ◇   ◇   ◇

まずは投手として、全選手のトップを切って小林が登場した。184センチの長身から、147キロの高め直球で巨人菊田を空振り三振。続く西武高木には107キロのカーブから入り、変化球2球で追い込んだ。最後は高めの147キロ直球で空振り三振。1分間平均で約2300回転という「持ち味のストレートをゾーンに投げられた」。連続三振で強烈な印象を与えた。

1度ベンチに下がると、バットを持って再登場した。二直、三振で迎えた第3打席。巨人川崎の初球、144キロ直球を右中間へライナーではじき返した。積極的な走塁で二塁打に。「芯を食いましたし、貪欲に初球からスイングをかけていった」。昨秋以来1年ぶりの打席に「1年間マウンドから見てた景色。立ってない分、頭が真っ白というかクリーンのままいけた」。走塁も合わせ「自分の持ち味を見せられた」と胸を張った。

高校時代は最速150キロの投手として日本代表候補入りも、ドラフトでは通算30本塁打の打力を買われて内野手で指名された。3年間で内野の全ポジション守ったが、4年目の春から自ら申し出て投打二刀流に。5年目の今季は投手に専念した。二刀流のドジャース大谷は「参考にするレベルの方ではないですが、憧れはあります。ファンです」とSNSをチェックしている。

ソフトバンクの育成枠は、甲斐やメッツ千賀、日本ハム水谷ら、多様な人材を輩出している。「どの可能性を見ていただけるか分かりませんが、全部出すつもりで来ました」という投打二刀流。素質を示した。【斎藤直樹】

◆小林珠維(こばやし・じゅい)2001年(平13)5月7日、北海道生まれ。東海大札幌では投手で高校日本代表候補入り。19年ドラフト4位でソフトバンク入団。1軍出場なし。2軍で打者としては通算100試合で打率2割6厘、2本塁打、20打点。投手では2試合1勝1敗、防御率6・00。184センチ、91キロ。右投げ右打ち。

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