阪神藤川球児監督(44)が就任後初めて、ナインにカツを入れた。
高知・安芸キャンプ最終第3クール初日の13日。午前にメイングラウンドで行われたシートノックにまゆをひそめた。「みんな疲労もある中で気になるところはあった。今日はちょっと、少し緩い、もう少しぎゅっと締めたいなというところを感じました」。キャンプも最終盤で、疲労もたまる時期。グラブからボールをこぼしたり、送球をそらす場面が散見され、厳しく指摘した。
「若さのもろさというか。一様に若い選手は疲れが見えて(パフォーマンスが)落ちるけど、1軍で出ている選手はそれが見えないですよね」。前向きな言葉が多かった指揮官から珍しいカツ。キャンプに参加中の中野や佐藤輝ら主力組が見せているはつらつとした動きを、若手に求めた。「これが経験値、体力、それから丁寧さ、集中力の差。これは経験しなければいけないんですけれども、小さな差が結局大きな差になっているので、それは垣間見えました」。打ち上げまで残り4日。「また明日から締めてやってくれるんじゃないかと思います」。えりをただすナインの姿を期待した。【磯綾乃】
▽阪神田中内野守備走塁コーチ カットプレーだったり小さなミスが続いたので。一番大事なホームのタッチプレーを何度もやり直したのもあったし。気の緩みじゃないけど、ミスが出たらそう見えてしまう。僕らも明日から意識しながらやらせたい。
▽阪神藤本総合コーチ このキャンプは本当にもう地味というか。同じことの繰り返しを継続するのが本当にしんどいことなので。各担当コーチにまた声かけてもらって、しっかりとできるようにやっていきたい。