DeNA三浦大輔監督(50)が、来季の目標にリーグ優勝を掲げた。11日、都内の日本記者クラブで南場智子オーナー(62)と会見。「今年、日本シリーズで優勝して喜んでも目標があるのはいいこと。リーグ優勝から、もう1度日本一になる。リーグ優勝を最大の目標にして来季戦っていく」と宣言した。
今季は71勝69敗と貯金2。セ・リーグ3位からCSを勝ち上がり、26年ぶりに日本シリーズを制覇した。だが、リーグ優勝は依然として12球団で最も遠ざかったまま。シリーズVで「うれしさとホッとした気持ちがこみ上げてきた」と言いながらも、胸につかえる思いはぬぐえない。解消するにはリーグ優勝しかない。
就任後6→2→3→3位だが、手応えをつかんでいる。3年前からメンタルコーチも在籍する。「いい意味で割り切れるようになってきた。結果が出なかったら『もう1つの選択が正しかったのでは』と答えがないことへ深みにはまっていた時期もあった。ある程度割り切っていけるようになった」。経験を積み、切り替えが可能になった。
選手にも切り替えを求め、勝因にした。「『ミスしたら忘れろ』と言ってきた。シーズン中にエラーが多かったチームがCSから見違えた。気持ちの切り替えであれだけ変われると分かった」。公式戦では1試合平均0・67個、リーグ最多96失策が、CS以降は14試合で5失策、1試合平均0・36個と半減。日本シリーズは0勝2敗から4連勝した。「データを入れながらの感性。やみくもな当てずっぽうではない」という強みを生かしながら、来季に向かう。【斎藤直樹】