楽天酒居知史投手(31)が11日、今季取得した国内FA権を行使せず、残留することを表明した。11日に取材対応し「(球団と)何度も交渉を重ねるうちに『残ってほしい』という思いが伝わってきて、その思いが本当に僕の中で心が動いた」と残留の決め手を語った。今季推定年俸は5600万円。人的、金銭ともに補償不要のCランクとみられ、権利を行使した場合は争奪戦に発展する可能性があったが、来季も楽天のユニホームに袖を通す。
大阪ガスから16年ドラフト2位でロッテに入団。19年オフにロッテにFA移籍した美馬の人的補償で楽天に加入後、中継ぎの柱として5シーズンにわたって活躍してきた。「居心地の良さを取って、挑戦の心を捨てるのはどうかな」と最後まで葛藤があったが、残留を決断。「優勝したいというのが僕の中でも本当に強い。優勝に貢献できるように、その輪に入って最終戦を迎えられるように頑張りたい」と力を込めた。