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【阪神】ドラ3木下里都、梅野隆太郎とのお立ち台熱望も「明日も勝つばい!」は「見たことない」


阪神タイガースのドラフト3位指名を受けた木下里都投手(23)は、福岡市内で入団交渉を行い、契約金6000万円、年俸1000万円で仮契約を結びました。最速156キロの右腕である彼は、プロ入りの実感を感じ始め、先輩の梅野隆太郎捕手とのお立ち台共演を夢に掲げています。梅野は彼にとって憧れの存在であり、共に勝利を掴むことを目指しています。木下はさらに、球団を代表する投手となり、将来的な日本代表入りを目標に掲げています。彼の投手スタイルは最速156キロの速球と多彩な変化球で、スカウトからは和製ゲラと評されています。所属したKMGホールディングスでは昨年の日本選手権にも出場し、野球の技術を磨いてきました。

阪神と仮契約を結んだKMGホールディングスの木下は、目標である球速「160キロ」を記した色紙を手にしガッツポーズ(撮影・鬼束羽瑠菜)

いつか先輩と「勝つばい」コラボだ! 阪神ドラフト3位のKMGホールディングス・木下里都(りと)投手(23)が11日、梅野隆太郎捕手(33)と甲子園のお立ち台共演を熱望した。この日、福岡市内のホテルで入団交渉を行い、契約金6000万円、年俸1000万円で球団の指名選手第1号となる仮契約を結んだ。最速156キロ右腕は「これからプロ野球選手としてやっていくんだなっていう実感が生まれてきました」と胸を躍らせた。

梅野は福岡大の9学年上の先輩で大学日本代表の4番も務めた強肩強打のレジェンド捕手。「大学の人からも『めちゃくちゃすごかった』と聞きます」。まだ実際に会ったことはないが「自分の球を受けていただいて、アドバイスをいただけたらと思います」と目を輝かせた。2月の春季キャンプで1軍の沖縄・宜野座スタートを勝ち取れば、早い段階で希望がかないそうだ。

梅野はお立ち台の最後に決めぜりふ「明日も勝つばい!」と叫ぶパフォーマンスが恒例となっている。福岡で生まれ育った右腕は「見たことは…申し訳ないですが、ありません」と苦笑い。ただ「憧れではありますね。そこを目指して一緒に頑張っていけたらと思います」と「福岡大バッテリー」でのお立ち台共演を目標の1つに掲げた。

スピッツのボーカル草野マサムネ(56)も母校の福岡市立原北中の大先輩。「アーティストの歌でファンの皆さんを楽しませようとしている点では野球と一緒」と重ね合わせ「自分もファンの皆さんを楽しませる、感動させるためにこれから頑張ってやっていかないといけない」と引き締めた。

「球団を代表する投手になって、将来的には日本を代表できる投手になることを目標にやっていきたい」。大先輩たちとの共闘で勝利をつかみ取り、「明日も勝つばい!」を聖地に響かせる。【古財稜明】

<木下里都(きのした・りと)>

◆出身 2001年(平13)1月27日生まれ。福岡市出身。

◆球歴 小田部小1年から原北ウイングス少年野球クラブで野球を始め、原北中では白龍ベースボールクラブ(軟式)に所属。福岡舞鶴では1年秋から正遊撃手。福岡大1年で投手に本格転向。4年時に全日本大学選手権出場。KMGホールディングスで昨年の日本選手権と今夏の都市対抗に出場し、登板を果たす。

◆恩師 社会人2年間は、ダイエーなどで通算92勝を挙げた名右腕、加藤伸一監督の指導を受けた。

◆スタイル 最速156キロの速球とカットボールなどで勝負。担当の前田スカウトは「和製ゲラ」と評した。遊撃から投手に転向した経歴もゲラと重なる。

◆社業 ディーラーで自動車を販売。顧客は約40人。「営業はお客さまの印象が大事。常に笑顔で」。

◆趣味 釣り。書道は準8段の腕前。

◆家族 両親、姉、兄。

◆サイズなど 183センチ、90キロ。右投げ右打ち。遠投120メートル、50メートル走6秒02。

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