楽天酒居知史投手(31)が11日、今季取得したFA権を行使せずに残留することを表明した。FA申請期限の13日が迫る中、楽天モバイルパークで取材対応。「来季からも楽天でプレーすることを決めました」と話し、「球団から来季も一緒にプレーして力を貸してほしいという思いを伝えられ、その思いが伝わり、僕もここでプレーしたいと思った次第です」と続けた。
今季は中継ぎとして49試合に登板。2勝2敗、26ホールド、防御率2・33をマークし、47試合登板の昨季に続いてブルペン陣を支えた。今季推定年俸は5600万円。人的、金銭ともに補償不要のCランクとみられ、FA権を行使した場合は、争奪戦に発展する可能性が高かった。
酒居は龍谷大平安(京都)、大体大、大阪ガスを経て16年ドラフト2位でロッテに入団。19年オフに楽天からロッテにFA移籍した美馬の人的補償として楽天に加入していた。
通算成績は318試合に登板し、27勝22敗、4セーブ、108ホールド、防御率3・64。