<東京6大学野球:慶大9-1早大>◇第9週第1日◇9日◇神宮
早大が2季連続のリーグ優勝へ足踏みした。
小宮山悟監督(59)が、清原正吾内野手(4年=慶応)の左越えソロ本塁打に脱帽した。「3点目の(清原の)ホームランは素晴らしかった。これはもう脱帽です」。2点ビハインドで折り返し、後半の追い上げを期待したところでの痛い1失点。「流れの中でもあの3点目が重い1点になってしまった」と、振り返った。
印出太一捕手(4年=中京大中京)のサインは外真っすぐだった。印出は「真ん中からシュートして、1番バットが出るポイントに入ってしまった」と、アジャストされた。「完全に失投」と言えば、伊藤樹投手(3年=仙台育英)も、「2点目、3点目以降は防げた。完全に僕の責任」と、7回を7安打5失点に肩を落とした。
勝てば優勝が決まる慶大戦で、投打ともに精彩を欠いたが、まだ2回戦がある。小宮山監督は「気合が空回りした。明日は自分たちの足元をしっかり見つめて、1年をかけて作り上げてきたものをしっかりとここで多くの方々に見ていただけるような野球をしたいと思います」と、前を向いた。
明日、早大が勝てば優勝。連敗すると、勝ち点4で明大と並び、早慶戦終了後、1日を空け優勝決定戦を行う。