東京ヴェルディが、高いモチベーションを持ちヴィッセル神戸という大きな山に挑む。
次節は10日の神戸戦(午後2時開始、味スタ)。現在6位に付けており、5位のガンバ大阪とは勝ち点3差、4位の鹿島アントラーズも1試合未消化ながら勝ち点3差と迫っている。残り3試合の結果次第では逆転できる状況。そこへ首位の強豪神戸という相手が、よりチームの闘志をかきたてる。
8日に東京・稲城市のクラブハウスで会見した城福浩監督(63)は「去年の覇者でありますし、現在首位でもある神戸というのは、日本の中で一番強いチームの一つ。神戸相手にどれくらいできるか。勝つことができれば、我々が今年やってきたことをいろんな意味で確かられるし、自信も持てます。さらに上を求めると思うので、我々のモチベーションは非常に高いです」と語った。
連戦が続く神戸は、5日のアジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の光州(韓国)戦(2-0勝利)は主力のFW大迫勇也、武藤嘉紀、DF酒井高徳をベンチから外して温存。10日の東京V戦に向けて取りこぼしがないよう万全を期している。
「ベンチにも入れず、この試合に備えているという意味では、相当な勢いを持って来ると思う。我々はアウェーで幸いに(1-0で)勝つことができましたけど、ヴェルディ相手にダブル食らうわけにはいかないという思いで、恐らくキックオフから相当なインテンシティーで来ると思う。我々の今の力を測る上で、90分の何秒も、1秒ちょっとでも無駄にできない」
自らに言い聞かせるようにこう話した。そして試合はヘディングの競り合い、コンパクトに保つこと、リスク管理、ボールホルダーへのプレッシャーといったサッカーをする上で原理原則となる部分の応酬になると想定。その中で「個性とかチームの特色を出し合うような試合になるのかな」と話した。