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【高校サッカー】新潟大会決勝 開志学園JSC・阿部日夏太「主人公になる」3戦連続ハット狙う


全国高校サッカー選手権新潟大会の決勝がデンカスタジアムで行われ、開志学園JSCと新潟明訓が対戦します。開志学園JSCのエース、FW阿部日夏太はこれまで4試合で14得点を挙げており、3試合連続のハットトリックを狙っています。対する新潟明訓は、DFリーダーの福原快成を中心に全試合無失点で勝ち進んできました。試合では、開志学園の攻撃力と新潟明訓の守備力の対決が注目され、両チームのキー選手、阿部と福原が勝敗を左右するポイントとなります。開志学園は昨年の準優勝の雪辱を果たすべく全力で臨む姿勢を見せており、一方で新潟明訓は久しぶりの優勝を狙います。

ゴール前に走り込む開志学園JSC・阿部(左)(撮影・小林忠)

全国高校サッカー選手権新潟大会の決勝が10日、デンカSで行われる。前回大会準優勝の開志学園JSCは全4試合で14得点を挙げるエースのFW阿部日夏太(ひなた、3年)が10大会ぶり2度目の優勝へ、3試合連続ハットトリックを狙う。新潟明訓はDFリーダーの福原快成(かなる、3年)を中心に全4試合連続で完封勝ち。準決勝で優勝大本命といわれた帝京長岡を破った勢いそのままに、9大会ぶり7度目の優勝をもぎ取る。【小林忠】

【開志学園JSC】

俺の大会にする-。高校生活最後の選手権開幕前に誓った約束を体現する阿部は、初戦の3回戦から4試合で14発と異次元の決定力を見せつけ、チームを2大会連続の決勝に導いた。「主人公になる準備は整ったし、目標は全国に自分の存在を示すこと。県で優勝して終わりじゃない。早く試合がしたい」。今大会無失点で勝ち上がる新潟明訓の堅守突破に向け、既に臨戦態勢だ。

スピード、パワー、テクニック、抜群の決定力を併せ持つ万能型。5-0で大勝した北越との準々決勝、4-3と打ち合いを制した日本文理との準決勝でハットトリックをマークする。手がつけられない点取り屋は決勝での3戦連続に向け「狙っている。いい感じで調整できている」と視界良好だ。

「互いの生かし方を知っている」と信頼する相棒のFWイヴァニツキー・レオ(3年)が大会期間中にケガから復帰。2トップの破壊力は全国レベルだ。新潟明訓DF福原快成(3年)とDF加藤祐羽(2年)の2センターバックは準決勝で来季J2仙台へ入団する帝京長岡FW安野匠(3年)を完璧に封じた手ごわい相手だが、「上回る自信はある。優勝するのは俺たち」。昨年、決勝の舞台で流した悔し涙をうれし涙に変えるため、エースがゴールをぶち抜く。

○…開志学園JSCの右DF鶴巻怜凰と、新潟明訓の左MF桑原壮汰(ともに3年)がサイドで火花を散らす。鶴巻は堅実な守備とタイミングのいいオーバーラップが武器。対する桑原は縦への推進力を生かしたドリブル突破が魅力のウインガーだ。鶴巻は「(相手の)攻撃のキーマン。しっかり抑えたい」と警戒。一方の桑原は「(警戒されても)はがす自信はある」と強気の姿勢を示した。

◆開志学園JSC(JAPANサッカーカレッジ高等部、新潟県リーグ1部) サッカーを専門に学ぶための学校。前回大会、春の県総体と続けて準V。雪辱に燃える今大会は圧倒的な得点力で勝ち上がった。推進力のある2トップに左MF徳丸、MF岸田、右MF荻原が絡む攻撃は破壊力抜群。右DF鶴巻、主将の左DF松浦もダイナミックなオーバーラップを仕掛ける。守備ラインは膝のケガで先発を外れるDF福田が戻れば、より強固なものとなる。今大会は初戦の3回戦から4試合で32得点5失点。

◆新潟明訓(プリンスリーグ北信越1部)

今大会は選手を入れ替えながら2大会ぶり決勝に進出した。相手のスタイルに合わせて戦い方を柔軟に変えるチームのエースは主将のFW斎藤瑛。体の強さを生かしたポストワークで左MF桑原、左DF勝の突破力を引き出し、ゴール前で大仕事をする。縦のラインには2年生ながら力のあるDF加藤、MF木間、MF鈴木が並ぶ。1年生のFW田代は準決勝の後半終了間際に投入され、決勝点を奪った。福原が統率する守備は鉄壁。今大会は初戦の3回戦から4試合で16得点無失点。

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