オリックス宮城大弥投手(23)が、因縁の相手から初の開幕戦勝利をつかむ。7日、日本野球機構(NPB)が来季のパ・リーグ日程を発表され、オリックスは3月28日、京セラドーム大阪での開幕戦で楽天と対戦する。2年連続開幕投手に決定している左腕が、岸田監督に初陣星を届ける。
楽天戦に苦い思い出がある。仙台での今季最終戦に先発。6回まで1失点で白星を挙げたが、雨の影響でコールドゲームとなり、規定投球回にアウト4つ届かず。最優秀防御率のタイトルも逃して悔し涙を流した。厚沢投手コーチはその流れを踏まえ、「仙台の試合の悔しさを来年ぶつける」と説明。岸田監督が今月3日、宮城に異例の早期開幕通達を行った経緯がある。
そんな首脳陣の配慮も受け、開幕の相手が楽天に決まったのは、野球の神様の導きか。球場は違うが絶好のリベンジ舞台が早々に整った。今季の楽天戦は4試合で3勝1敗、防御率1・08と上々。本来の投球ができれば、指揮官に勝利をプレゼントできそうだ。
オリックスは近年開幕戦で白星に恵まれず、直近10年は2勝8敗。今年初の大役を任された宮城もソフトバンクに敗れた。開幕戦リベンジの思いも強く「期待に応えられるように」と気合十分。犬鷲狩りで開幕ダッシュを導く。【大池和幸】