侍ジャパンの森下翔太外野手(24)が打点王級の活躍で世界一に貢献する。「ラグザス presents 第3回プレミア12」に向けた宮崎キャンプを6日に打ち上げ。13日開幕のオーストラリア戦(バンテリンドーム)に向け、名古屋に移動した背番号1は目標を「10打点以上」に設定。過去2大会は中田翔(当時日本ハム)と鈴木誠也(当時広島)の日本勢が連続で打点王を獲得したが、主軸候補の森下も勝負強さ発揮で期待に応える意気込みだ。
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強い日差しにも慣れた様子で、森下が充実の日々を終えた。9日間の宮崎キャンプ。5日の練習試合・広島戦では左翼線へ二塁打も放った。好調を印象付け、いよいよ大会に向けた実戦モードに突入する。主軸候補の期待を受けるが、役割も分かっている。
「勝負強い打撃が求められると思う。1つのチャンスをモノにできるような打撃をしたい」
15年の第1回大会では、中田が8戦15打点。19年の前回大会は鈴木が8戦13打点を挙げ、2大会連続で日本勢が打点王に輝いた。森下は自己分析した上で目標を語った。
「ホームランを(中田)翔さんや誠也さんみたいにバンバン打つのは難しい。得点圏だったりの打率が自分の中で大事。一つの指標で10打点を超える打点を挙げられればいい。1打点でもそれが決勝打になれば」
今季の得点圏打率3割5分1厘はセ・リーグ3位。チーム最多の73打点を挙げた。勝負どころの集中力には自信がある。決勝まで最大9試合。目安として1試合1打点以上がノルマになる。達成できれば、勝利とタイトルがぐっと近づく。
この日、チームは名古屋に移動。13日の開幕オーストラリア戦に向け、9、10日はチェコとの強化試合(バンテリンドーム)が予定されている。「初戦のオーストラリア戦がまず大切。そこに向けてしっかり準備して、最終的に世界一になれるように頑張りたい」。
1発よりも勝負強さ。自分らしさを貫き、世界一を目指す。【波部俊之介】