オリックス高知秋季キャンプ2日目の6日、阿部翔太投手(32)が初ブルペンに入った。チーム方針に従い70%の出力で約50球を投じた。
「今はフォームをしっかり固めるというのがテーマ。(投手コーチの)厚沢さんとデータ班の方に解析してもらったので。良いときと見比べた時に、違いが明確にわかりやすい形で出してもらえた。チームの取り組みとしてあえて投げるテンポとか変えてる中でも、自分のリズムじゃないけど、思ってるフォームで投げられるのが一番いい。(改善点は)簡単に言えば体重移動の部分。すべての力をぶつけられている時よりは、ぶつけられてなかったということ」と狙いを語った。
22年から2年連続40試合以上に救援登板し、リーグ3連覇に貢献。今季は6月上旬にファーム降格し、シーズン最終盤まで長期離脱した。7月には左ハムストリングス(太もも裏)に重度の肉離れを発症していたことを明かした。「(筋肉の)断裂に近かった。シーズンはほぼ無理で、間に合わないと言われてました。春先から(足以外の部分で)万全ではなかった。そういうのもあって、足にきたのかなと思ってるんですけど。今は大丈夫です」。
今月3日に32歳の誕生日を迎えた。岸田新体制となり、自身も復活を誓う。「今年は何もできてない。申し訳ないという気持ち。監督が変わって、そこはチーム全体で何かを変えようという時なので、何よりも結果が欲しい。優勝したいという気持ちが一番です」と3年ぶり参加の秋季キャンプを足掛かりに、信頼を取り戻していく。