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【侍ジャパン】森下翔太がらしさ全開の左翼二塁打で好調アピール 3週間ぶり実戦でチーム初長打


広島との練習試合で侍ジャパンの森下翔太外野手が2安打1打点を記録し、好調な仕上がりを見せた。彼は6回に広島の投手、杉田から左翼線への二塁打を放ち、さらに試合後のタイブレーク練習でも勝負強さを発揮し適時内野安打をマークした。この試合は10月13日のCSファーストステージ以来、約3週間ぶりの実戦での活躍だった。監督の井端も森下の積極的なプレーに期待を寄せ、次戦のオーストラリア戦での活躍を心待ちにしている。森下自身も練習の手応えを感じており、大会本番での結果を重要視している。

広島対侍ジャパン 6回裏侍ジャパン2死、森下は左翼線二塁打を放つ(撮影・上山淳一)

<日本代表練習試合:日本代表5-0広島>◇5日◇宮崎市清武

侍ジャパンの森下翔太外野手(24)が5日、約3週間ぶりの実戦で上々の仕上がりを見せた。

13日のオーストラリア戦(バンテリンドーム)で開幕する「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」に向けた広島との練習試合(宮崎市清武)に「9番右翼」で出場。6回にチーム初長打となる左翼線への二塁打を放つと、試合後のタイブレーク練習でも適時内野安打をマーク。侍の主軸候補と期待される男が、2安打1打点で気を吐いた。

   ◇   ◇   ◇

森下が、らしさ全開で引っ張り込んだ。侍ジャパンが3-0で迎えた6回2死。2ボールから広島右腕、杉田の低め直球を振り抜いた。低弾道のライナーを左翼のライン際に弾ませ、一気に二塁を陥れた。この日のテーマは「自分の形で振る」。侍の今秋初実戦となった広島戦で、チーム初長打。普段通りに思い切りの良いスイングで状態の良さを示した。「成り行きです」と試作段階ながら、ヘルメットをなぞりながら首をかしげる新ポーズも披露した。

「とりあえず結果が、ヒットが出たっていうのは良かったと思います」

1本では終わらない。試合後に1イニング行ったタイブレーク用の練習でも、2死二、三塁の場面で勝負強さを発揮した。中前に抜けようかという遊撃内野安打で1打点をもたらせた。森下にとっては、10月13日のCSファーストステージDeNA戦(甲子園)以来、約3週間ぶりの実戦。2安打1打点で、シーズン終盤から続く好調維持をアピールした。

CS未出場組を打線の上位に置き、打席確保を優先させた一戦。森下は9番での出場となったが、本大会では主軸候補のひとりとして期待を受けている。井端監督も「実戦で行ったら打てるのが森下選手だと僕は思っている。13日に全開で行ってくれるんじゃないかなと思いますけどね」と目を細めた。13日の開幕オーストラリア戦での大暴れを期待せずにはいられない。

10月29日から9日間に及んだ宮崎キャンプも6日で打ち上げ。チームの団結も高まり、森下自身も上々の手応えを感じている。それでも、表情に緩みはない。

「結果は結果で出たことはそうですけど、本戦でヒットを出すことが大切だと思うので。それに向けてまた、しっかり準備していきたいなと思います」

一番欲しいのは大会での結果。残り1週間で万全にもっていく。昨年アジア王者に貢献したタテジマの侍が、今度は世界一に貢献する。【波部俊之介】

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