<YBCルヴァン杯:名古屋3(5PK4)3新潟>◇2日◇決勝◇国立競技場
J1アルビレックス新潟は、初の決勝で名古屋との壮絶な打ち合いの末、PK戦で敗れた。クラブ初タイトルは逃したが1-2の後半追加タイム5分過ぎ、途中出場のFW小見洋太(22)が自ら倒されて得たPKを右に沈め、試合を振り出しに戻す。2-3の延長後半6分にもFW長倉幹樹(25)のスルーパスに抜け出し、この日2点目。「MVP」級の活躍を見せ、超満員の都心の聖地を熱狂させた。準優勝賞金5000万円を獲得した。
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元GKの野沢洋輔営業本部長(44)は「勝ってほしかったが、負けても大切なものが残る」と、決勝まで歩みを進めた選手をたたえた。03年に新潟が初めてJ1昇格を果たした時の守護神。今は営業の最前線に立つ。決勝進出が決まった直後、スポンサー企業へあいさつに行くと祝福の言葉をかけられた。「(支援企業になってから)社内の雰囲気が良くなった、話してくださる社長さんもいる」。地域を盛り上げる役割を担っている実感を得た。準優勝に終わったものの「クラブのこれからにつながる」と後輩たちをねぎらった。