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【川崎F】14年ぶり鹿島にシーズン2敗 鬼木達監督「ベースの部分で…」悔しさにじませる


川崎フロンターレは鹿島アントラーズにホームで1-3で敗北し、今シーズン初の2連敗となった。鬼木監督は「全失点が守備の緩さから来た。今日は重要な試合で厳しいことを言った」と振り返った。川崎は前半に3失点し、主将の脇坂泰斗が負傷退場した。後半に反撃を試みたものの、得点は山本悠樹のフリーキックの1点のみだった。試合後、鬼木監督は「サッカーは90分のゲームで、どちらか一方だけ良くても意味がない」とコメント。次のアジア・チャンピオンズリーグ戦に向けて切り替える必要があることを強調した。

川崎F対鹿島 前半、3失点にうつむく川崎F鬼木監督(撮影・垰建太)

<明治安田J1:川崎F1-3鹿島>◇第35節◇1日◇U等々力

川崎フロンターレは、ホームで鹿島アントラーズに1-3で完敗し、今季初「シーズン2敗」を喫した。鹿島に2敗するのは2010年以来14年ぶりとなった。

今季限りでの退任を発表している鬼木達監督(50)は「率直に、非常に悔しい敗戦だと思います。全ての失点が緩さ、弱さ、球際でこぼれたり、自分たちでどうにかなる部分をもっていかれた。今日のゲームの全てだった。今日は厳しい話を選手にはしています。それくらい重要な試合だった」と厳しい表情で振り返った。

試合の入りから守備の緩さが明らかだった。前半10分にセットプレーの流れから元所属の相手MF知念慶(29)にヘディングで押し込まれて先制を許した。

その後もビルドアップのミスや軽い守備を繰り返し、18分、28分と失点を重ねた。同29分にはMF脇坂泰斗主将(29)が負傷退場するアクシデントにも見舞われた。

ハーフタイムでは「ビビッてやるな! ひっくり返すところまで信じているのは自分だけか」と活を入れた。後半開始から左サイドを中心に何度もチャンスを作り、FW山田新(24)が2度の決定機を逸した。「自分が決めていれば」と悔やんだが、盛り返した。それでも試合終了間際のMF山本悠樹(26)の直接FK1点にとどまり、追いつくことはできなかった。指揮官は「(サッカーは)90分のゲーム。どっちか片方良くても意味がない。トータルでやらないといけない」と厳しかった。

鹿島に対しては今季の前半戦まで8季負けていなかった。しかし、まさかの2敗。「分かっていてもパワーで押し切られたり、運動量、活動量、セカンドの拾い合い、ベースの部分でもっていかれた」と完敗を認めた。

今週のトレーニングでも試合前の雰囲気も決して気持ちが入っていなかったわけではなかったという。切り替えて中3日でアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の上海海港戦に臨む。【佐藤成】

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