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【中日】松中新打撃コーチが石川昂弥ら熱烈指導「荒々しさがない」下半身主導のロングティー伝授


中日の秋季キャンプがナゴヤ球場でスタートし、新任の松中信彦打撃コーチが選手たちに打撃指導を開始した。松中コーチは、選手たちの荒々しさが不足していると感じ、特に石川昂弥選手に注目。彼に下半身の使い方を丁寧に指導し、ロングティーで打球の飛距離とパワーを強化するよう助言した。また、松中コーチは石川をチームの中核となる選手と認識し、彼の可能性を引き出すことを目指している。石川選手も指導を受け、大飛球を放つなど成果を見せた。松中コーチの指導は7日までだが、その指導が石川や他の選手にどのような変化をもたらすのか、期待が寄せられている。

石川昂にアドバイスをする松中打撃コーチ(右)(撮影・森本幸一)

中日の秋季キャンプが1日、ナゴヤ球場でスタートした。井上一樹新監督(53)のもと、練習免除のベテランらを除く選手が終結。新任の松中信彦打撃コーチ(50)も打撃指導も始めた。

「全体的に荒々しさがないというか、きれいに打つ選手が多いと感じた。荒々しさを出す練習を、ロングティーをやってもらった」

元3冠王の目にとまったのは和製大砲候補の石川昂弥内野手(23)だ。午前中の打撃練習後にはティー打撃をさせながら下半身の使い方を指導。午後の個別練習ではロングティーをみっちり付き合った。「石川昂、細川が中心になっていく選手。きれいな打ち方ができるのはシーズンでそんなにない。下半身の使い方が重要。崩され、詰まった中でヒットゾーンに持っていくか。(石川昂は)本当にもったいない。もっと遠くに飛ばせる。ロングティーで感じたと思う」。投手との駆け引きの中で、長打、安打を積み重ねた平成の強打者は指導に熱を込めた。

昨季は初の2桁13本塁打、規定打席に初到達した石川昂は、今季は82試合、4本塁打、25打点と失速。初の松中塾に「ロングティーの時はすごく打球が飛ぶなっていう感覚はあった」と、球場場外への大飛球も披露した。

「(教えたのは)練習方法。技術はまだこれから。たくさん引き出しがあるのでこれからみんなに教えていければ」。松中コーチは井上監督が白羽の矢を立て招聘(しょうへい)した打線へのカンフル剤。仕事の都合で7日のキャンプ第2クールまでの始動だが、初日からフル稼働した。【伊東大介】

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