J3アスルクラロ沼津の元日本代表MF伊東輝悦(50)が今季限りでの現役引退を表明した。東海大一高(現東海大静岡翔洋)から93年に清水入り。J1からJ3の全カテゴリー、計5クラブでプレーしたレジェンドの引退を受け、96年アトランタ五輪でチームメートだったJ2清水の秋葉忠宏監督(49)がねぎらった。
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清水の秋葉監督にとって、伊東は戦友であり、良きライバルだった。アトランタ五輪ではチームメート。ポジションも同じボランチだった。引退を知ると驚いた表情を見せ、「50歳ですからね。すごいことですよ」と賛辞を贈った。
五輪では伊東が主力として出場していたことで秋葉監督が控えに回ることも少なくなかった。ポジション争いをする関係だったが、「本当にサッカーを熟知していた」。気持ちを前面に出して戦う秋葉監督とは性格も正反対。伊東は寡黙なプレーヤーだった。プレーで引っ張る姿は鮮明に覚えているといい、「周りの選手を輝かせてくれた。テルと(ボランチで)コンビを組みたかった」と話した。今後については「どんな道に進むか分からないけれど、サッカー界のために手助けをしてほしい」と活躍を期待した。