<ワールドシリーズ:ヤンキース2-4ドジャース>◇第3戦◇28日(日本時間29日)◇ヤンキースタジアム
ドジャース大谷翔平投手(30)が、左肩の亜脱臼を抱えながら強行出場した。
「1番DH」でスタメン出場。3打数ノーヒットだったが、2四死球で出塁した。1回の第1打席に四球で出塁すると、フリーマンの2ランで先制のホームを踏んだ。走塁では左腕が伸びるのを防ぐため、左手でユニホームの胸元をつかんだままプレーした。
シリーズ対戦成績は3勝0敗。自身初のワールドシリーズ(WS)制覇に王手をかけた。
【大谷の一問一答は以下の通り】
-最初にケガをしたとき、どのくらい悪い状態だと思ったか、シーズンが終わるかもしれないと思ったか。この試合でプレーできると確信したのはいつか
「やった時はちょっと分からなかった、どうなってるのかよく分からなかったので。(ベンチ)裏に行ってからかな。最初はセーフかどうなのかっていうところをまず確認して、ベースから離れられなかったので。その後にっていう感じですかね。今はだんだん痛みも引いてきてるので、自分のスイングが戻ってきてるのかなとは思ってます」
-肩の影響でスイングに支障はあったか、今夜の打席では何か感じたか
「テーピングしたりとかもしてるので、いつもと違う感じはしましたけど。そこまで大きくは違わなかったかなとは思います。(第3打席での)一、二塁も最後はボール(空振り三振)だったので、しっかりと見送れていれば、フォアボールを取れた打席だったかなと思います」
-試合前の選手紹介の時に身につけていたものは何か、またベースを回るときにユニホームを押さえていたのはなぜ
「最初は、試合中もそうでしたけど。ずっと温めて、冷やさないようにっていうのが大事って言われたので。試合中もずっと温めるように裏でつけて、基本的には過ごしてましたし。開会式の時もセレモニーの時も、同じようにつけて温める。塁ではスライディングをした時、左手が着いた、(ケガをしたときと)同じようなモーションに入った時に、やっぱりまた今の状況で(肩が)外れる場合が多いので、それを防ぐために」
-スイングするときにバットの上の手(左手)を保つのに難しさは
「基本的には逆サイドの(右)腕の方がおそらくきつかったのかなっていう感じがするので。左肩で良かったんじゃないかなとは」
-メジャーリーグで目標の1つとしてきたワールドシリーズ制覇まであと1試合までに来た気持ちは
「もちろん明日決められるに越したことはないですし、そのためにみんなでまた明日、あと1勝、しっかり勝てるように明日の試合にまず集中したい」
-シーズン終了後に、この件で手術が必要になる可能性はあるか
「今シーズンが全部終わった後に、また改めてそれなりの検査をして、いい状態なのかどうなのかっていう。今の段階では問題ないんじゃないかなと思います」
-空振りをした時に顔をしかめていたが、どんな動きで気になる
「打席の中ではもうあんまり覚えてない。痛い、痛くないという感じは、顔にどの程度出たかよく分かんないですけど、あんまり考えてはなかったですね」
-フリーマンも自打球が当たった後に激走。難しい状況を超えれるのはなぜ
「それはフレディに聞いてもらって。僕はちょっと彼の状態は彼自身じゃないとわからないので。こういう舞台はアドレナリンが出て、ある程度の痛みが耐えられるのかもしれないですし」
-今シーズンはチームにケガ人が多かったが、大谷選手がその状況になった。どう自分が励まされたか
「僕自身に対してっていうよりかは、やっぱりチームミーティングもそうですし。チームディナーもそうですけど。僕自身にというよりかは、みんなでそういう風にやっていこうという気持ちは強いんじゃないかなと思います」
-今回はミーティングなどで何かあったか
「僕はLAに残ってたんで。ニューヨークでチームディナーがあったんですけど、検査もあって僕はいけなかったので。そこの状況はちょっと分からないですけど、僕自身は最善を尽くして今日出られる状況を、しっかりと結果残せる状況にしようとは思いました」
-マンシーが大谷選手が試合に出られるというメッセージを送ったと言っていたが
「出られるという、はい、気持ちというか。実際に検査を受けて処置をすれば、出られる状況だということだったので。それに対して、自分のベストを尽くしますよという」
-チームの不安を取り除きたいという思いは
「チームの士気だけはやっぱり下げたくはないですし。ケガ人もいる中で、フレディもそうですけど。みんなが万全の状態で必ずしも(試合に)出てるわけではないので、みんなどこかしら、痛みを抱えながら出てる選手も多いので。その中で自分のできることっていうのを、しっかりやれればいいんじゃないかなと思います」
-出場に迷いは
「出られるならやっぱり出たい。出たいというか、出る準備をするのが当然のことではあるので。その上でチームが出てほしいというか、必要だって言ってくれるのであれば。最善の準備をして試合に戻りたいなと思ってました」
-痛みは走った時か、バットを振った時か
「試合の中ではもう痛い、痛くないってあんまり考えてないので。もう痛くないっていう気持ちでやってます。悪化だけはしないで、やれることっていうのを、走塁の時もそうですけど。最低限のやれることっていうのは、継続してやりたいなと思います」
-寝る時などの過ごし方は
「ドクターに言われてるのは、なるべく固定して。枕を挟んで固定したり。寝てない時は逆に動かして、固まらないように、そういうのがいいと」