サッカー専門誌「フランス・フットボール」が選定する2023-24年シーズンの世界最優秀選手「バロンドール」が28日(日本時間29日)にパリで発表され、最有力とされていたブラジル代表FWビニシウス(24=レアル・マドリード)は2位に終わった。
26日のバルセロナとの「クラシコ」でも人種差別の標的にされたビニシウスは発表後、Xで「必要なら10倍やってやる。彼らは準備ができていない」と辛辣(しんらつ)なコメントを出した。
所属するRマドリードは年間最優秀クラブ賞に輝き、カルロ・アンチェロッティ監督(65)も年間最優秀監督に輝いたが、Rマドリード側からは受賞式に誰も参加しなかった。前日にビニシウスの受賞がないと報じられたことを受け、パリ行きの飛行機をキャンセル。受賞式への参加をボイコットしたという。
その上で、Rマドリード側は「賞の基準でビニシウスが選ばれないのであれば、同じ基準でカルバハルが選ばれるはずだ。そうならなかった以上、バロンドールの主催者がレアル・マドリードをリスペクトしていないのは明らかだ。そしてレアル・マドリードは敬意を欠くところには参加しない」と声明を出している。また、選手たちもSNSで「フットボール政治」と批判している。
今回のバロンドールは、スペイン代表MFロドリ(28=マンチェスター・シティー)が受賞している。