<高校野球秋季関東大会:横浜2-0東農大二>◇28日◇準々決勝◇サーティーフォー保土ケ谷
東農大二(群馬2位)が横浜(神奈川1位)に敗れて準決勝進出を逃し、92年以来のセンバツ出場が厳しくなった。
先発のエース、山田琉聖投手(2年)にとって、悔いが残る1球になった。0-0で迎えた6回2死一、二塁。「自分が一番自信のある球を投げたかった」と、スライダーを投げ込んだが、横浜の奥村凌大内野手(2年)に右中間に運ばれ2失点。「外の低めに投げられたと思った。悪くなかったんですが。でも、あの1球で負けた。僕の力不足です」と脱帽した。
しかし、強豪横浜に対しても怯まず。粘り強く戦った。初回から制球力よく投げ、チェンジアップで空振りを奪い、横浜の強力打線を翻弄(ほんろう)。7回を6安打2失点で7奪三振。「少しは自信になりました。でも、負けは負け。この敗戦を経て、自分がどう変わっていくのか。じっくり考えて、来年に向けて練習したい」と前を向いた。
青木一将監督も「山田は丁寧に投げてくれた。ここ一番で投げミスをしない。その制球力が必要。春までにそこに向き合って行かなければ」と、さらなる成長に期待した。