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山本由伸、7回途中1失点 07年松坂大輔以来の日本人WS白星へ、勝利投手の権利得て降板


ドジャースの山本由伸投手は、ワールドシリーズ第2戦でヤンキースを相手に6回1/3を1安打1失点に抑える快投を見せた。2007年のレッドソックス松坂大輔以来となる日本人投手のワールドシリーズ勝利に近づく好投を披露。序盤からエネルギッシュに投球し、最速98マイルの速球を武器にヤンキース打線を沈黙させた。一方で3回にはソトに同点ソロを許したものの、動じることなく試合を優位に進めた。4回以降は3者凡退を続け、6回で成功裏に降板。先発ピッチャーとして82球を投げ、見事な制球力を見せた。

ドジャース対ヤンキース 7回表ヤンキース1死、ロバーツ監督(右端)と握手をし、降板する山本(右から2人目)(撮影・菅敏)

<ワールドシリーズ:ドジャース-ヤンキース>◇第2戦◇26日(日本時間27日)◇ドジャースタジアム

ドジャース山本由伸投手(26)が、6回1/3を1安打1失点と快投した。07年レッドソックス松坂大輔以来の日本人ワールドシリーズ(WS)白星へ、勝利投手の権利を得て降板した。

立ち上がりからアクセル全開だった。最速98マイル(約157キロ)を連発した。初回先頭のトーレスに見極められ四球を与えたが、全く慌てず、落ち着いて低めにボールを集めた。ソトを遊ゴロ、ジャッジを空振り三振、スタントンを一飛とヤンキースの中軸をピシャリ。流れに乗った。

1点リードの3回、ソトに同点ソロを許したが、リズムは崩れない。尻上がりに調子を上げ、T・ヘルナンデスとフリーマンの2者連続弾でリードを3点に広げた4回からは、3イニング連続で3者凡退。6回2死走者なしで迎えたジャッジとの3度目の対戦は、内角低めのスプリットで空振り三振に仕留め、今季の選手会MVPに選ばれた主砲に仕事をさせなかった。

7回、先頭を二飛に打ち取ったところで、2番手のバンダにマウンドを譲った。86球の省エネ投球で、許した安打はソトに浴びた本塁打のみだった。

ヤンキースと初対戦となったレギュラーシーズンの6月7日。重量打線を7回2安打7三振で無失点に抑え、メジャー移籍後で最速となる98・4マイル(158キロ)もマーク。ブーイングを浴びせる敵地のファンに、その名を知らしめた。

4カ月半後に訪れた再戦を前に「初対戦になるよりは多少、いいところもあるのかなと思いますけど」と自信をみせていたが、期待通りの好投。本拠地の大歓声を背に、マウンドを降りた。

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