<日本シリーズ:DeNA-ソフトバンク>◇第1戦◇26日◇横浜スタジアム
DeNA三浦大輔監督(50)が、ファンへの誓いを実現させ、本拠地横浜スタジアムでの日本シリーズを迎えた。
チームは三浦監督が現役を引退した翌年の17年に日本シリーズに進出したが、自身は日本一を達成した98年以来、26年ぶりの大舞台。「やはり特別なステージだと思います。気持ちもいつもより高ぶってます」と高揚感を胸に、ベンチで指揮した。
振り返れば、23日前の3日の阪神戦。今季のレギュラーシーズンの本拠地最終戦で、試合後の最終戦セレモニーであいさつした。日々の応援に感謝を述べた後に「残念ながら、期待に応えることができず、悔しい3位という結果になってしまい、すみませんでした」と謝罪。批判の声も覚悟したが、スタンドから届いたのは背中を押してくれる言葉の数々だった。
三浦監督 ファンの方から「頑張れ」とか、「応援してるぞ」という声をいただいて、本当にありがたいなと。ファンの方に喜んでいただくためにも絶対に勝ちたいなと思った。
球場全体が三浦監督の言葉に耳を傾け、静まり返る中で力強く誓った。
「もう1度、ここ横浜スタジアムで試合ができるように、12日から始まるクライマックスシリーズを勝ち上がってきますので、シーズン同様、今まで以上に皆さま方の熱い熱いご声援を最後までよろしくお願いします」
宣言し、大きな拍手と歓声を浴びた。
この日、ソフトバンクのファンが詰めかけた左翼席を除き、スタンドが青く染まった。1軍監督就任から4年。夢見た日本一への戦いが、愛するハマスタから始まった。【久保賢吾】