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ヤンキース・ジャッジ「負けは負け。いい押し引きのある試合」ショックなサヨナラ負けも重苦しさ無縁


ワールドシリーズ第1戦でヤンキースはドジャースに6-3で逆転サヨナラ負けを喫した。試合のハイライトは延長10回、ヤンキース救援投手のコルテスが大谷を抑えた直後にフリーマンに逆転満塁ホームランを許した場面だ。コルテスは試合後、自身の投球について前向きな姿勢を見せ、「落ち着いていたが、十分に内角高めを突けなかった」とコメントした。スタントンの2ランホームランで一時逆転するなど良い展開もあったが、最終的には力及ばず。しかし、ヤンキースは過去にも逆境から巻き返してきた経験があり、選手たちも冷静を保っている。主将ジャッジは試合全体を通しての接戦を評価し、気落ちしない姿勢を見せた。

ドジャース対ヤンキース 8回表ヤンキース2死一、二塁、遊飛に倒れるジャッジ(撮影・菅敏)

<ワールドシリーズ:ドジャース6-3ヤンキース>◇第1戦◇25日(日本時間26日)◇ドジャースタジアム

ショッキングなサヨナラ負けを喫しても、試合後のヤンキースのクラブハウス内に重苦しさは無縁だった。延長10回1死一、二塁のピンチで救援した左腕コルテスが、大谷を左邪飛に封じながら、最後はフリーマンに逆転満塁弾を喫した。

それでも、試合後のコルテスは目の前に残った結果を正面から受け止めた。「大谷を高めの速球でアウトにして、フリーマンにも同じように攻めていこうと思った。もっと内角高めに投げたかったが、十分ではなかった」。左肘痛の影響で、9月18日の登板以来、約1カ月以上のブランクからの復帰戦が大舞台での敵地初戦だった。しかも、本来の先発ではなく、延長サヨナラ機での救援。いかに強心臓のクセ者左腕でも、ハンディを克服するのは簡単ではなかった。

終盤までは、会心の展開だった。先発コールが5回に先制されたものの、6回には4番スタントンの豪快な2ランで逆転に成功。ともに敵地ロサンゼルス近郊出身のエースと4番の活躍で先手を取るシナリオが完成したはずだった。

敵地が興奮に包まれる中、ヤ軍ナインは表情を変えることなく、引き上げた。ア・リーグ優勝決定シリーズでも、インディアンスにサヨナラ負けを喫した後に連勝して突破した。自身WS初安打を放った一方、3三振と依然、本調子でなくとも、主将ジャッジはいつも通りの静かな口調で振り返った。「試合を通して競り合いだった。確かに、我々はチャンスをつぶした。ただ、負けは負け。いい押し引きのある試合だったということだ」。どんな形であれ、過去27回世界一のヤ軍が、1つの黒星を引きずることはない。

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