24日のプロ野球ドラフト会議で、ロッテから2位指名された社会人ヤマハの宮崎竜成内野手(23)が25日、改めて喜びをかみしめた。吉報から一夜明け、磐田市内の練習場でチームメートに報告。胴上げで祝福された。前夜は携帯も鳴りやまず、届いたメッセージは約300件。「プロに行くために入社から2年間、戦ってきた。それが結果として表れてホッとしている」と白い歯を見せた。
指名解禁となる大卒2年目で夢のプロ入りを実現させた。173センチと大柄ではないが、パンチ力のある打撃に堅実な守備、50メートル5秒9の俊足も兼ね備える。3拍子そろった二塁手は、1年目の目標を「一番の売りは打撃。そこをアピールして、新人王を取れるぐらいの活躍をしたい」とはっきりとした口調で掲げた。
29日には、ヤマハのユニホームを着て臨む最後の公式戦、日本選手権(京セラドーム)が開幕。来月2日に迎える初戦では、今夏の都市対抗1回戦でコールド負けを喫した明治安田(東京)と再び激突する。4番に座る可能性もある宮崎は「この2年間、本当に助けてもらった。最後に結果で恩返しがしたい。いつも通り積極的にバットを振っていけば、チームも乗っていくと思う。その姿勢は忘れずに戦いたい」。“置き土産”の快音で勝利に導く。【前田和哉】