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【ドラフト】阪神2位・地元西宮市の報徳学園・今朝丸裕喜が笑顔「阪神に入りたい」憧れは「才木」


報徳学園のエース、今朝丸裕喜投手が、阪神から2位指名を受けたことを喜び、地元で活躍する意欲を示しました。今朝丸選手は兵庫県出身で、甲子園の舞台でも活躍した経験を持ち、憧れの選手である阪神・才木選手に似ていることから、彼を参考にする考えを示しました。指名された際には笑顔でポーズをとり、阪神への入団を希望していたことを明かしています。父親も近くで応援できることを喜び、今朝丸選手は大きな目標である200勝を達成する意欲を持っています。地元ファンとしての誇りを感じながら、プロの舞台での活躍を誓いました。

阪神2位指名の報徳学園・今朝丸は笑顔でポーズ(撮影・西尾就之)

実は希望球団でした! 報徳学園の今朝丸裕喜投手(3年)は阪神から2位指名を受け、喜びを隠さなかった。

甲子園から目と鼻の先にある兵庫・西宮市の同校エース。「入りたい気持ちもあった」と素直に明かした上で、藤川新監督への弟子入りにも意欲をのぞかせた。今春センバツではチームを2年連続の準優勝に導いた最速151キロ右腕。大目標とする200勝へ、地元での「息の長い」活躍を誓った。

   ◇   ◇   ◇

今朝丸は名前が呼ばれた直後、思わず笑みを浮かべた。阪神陣営で話し合いが行われ、直前の日本ハム2位指名から間が空いた。会場のチームメート、保護者、関係者が待ちわびる中、同校がある西宮市に本拠地を置く阪神からの2位指名。会場は大盛り上がりで、本人も安堵(あんど)の表情を浮かべた。

「ドキドキして待っていました。地元というのもあって、阪神に入りたい気持ちもあったので、ホッとした気持ちが一番でした」

実は意中の球団でもあったという。虎の地元、兵庫県の出身。12球団OKで指名を待っていたが、関西でプレーしたい気持ちはあった。「近くで自分の結果を見せられるのは本当にうれしい」。甲子園では昨春と今春のセンバツ、今夏の甲子園でマウンドに上がっている。「プロの世界でもプロ野球選手として甲子園という舞台でできることは光栄。素晴らしい球場」と目を輝かせた。

指名後の会見では憧れの選手を問われ「才木選手です」と即答した。身長189センチの先輩・才木とは1センチ差。「身長やタイプが似ているので参考にしてやっていきたい」とイメージした。藤川監督については「分かっていても打たれないストレートがある。カブレラ選手との勝負が印象的。(直球について)聞いてみたい」と心を躍らせた。

父の裕(ひろし)さん(48)は目の前で運命の瞬間を見届け「近くで見に行けるのかなと、すごくうれしい」と喜んだ。今朝丸の名前「裕喜」は父の裕さんの名前が由来。「僕が喜ぶことをいっぱいしてくれたら」との思いで名付けた。地元で自身もファンだった球団に息子が指名され「最高です」と笑顔だ。

今朝丸の目標はでっかく200勝。「息の長い選手になりたい」と力を込めた。名前の通り、両親やファンを喜ばせ続ける活躍を目指す。【塚本光】

<今朝丸アラカルト>

◆出身 2006年(平18)6月2日生まれ、兵庫・神戸市出身

◆球歴 東灘小3年時に「横屋川井少年野球部」で野球を始め、投手と三塁手、遊撃手。本庄中では「関メディベースボール学院中等部」に所属。報徳学園では1年秋からベンチ入り。背番号10で2年センバツと3年センバツは2年連続準優勝に貢献。今夏は背番号1で兵庫大会決勝を完封

◆大事にしている言葉 「笑顔」。指名直後も笑みをこぼした

◆アピールポイント 角度のある最速151キロ直球とフォークなど全球種でストライクが取れる制球力

◆目標とする選手 阪神才木浩人

◆趣味 寝ること

◆サイズ 188センチ、77キロ。右投げ右打ち。遠投は100メートル。50メートル走は6秒10。

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