<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Aマドリード1-3リール>◇23日(日本時間24日)◇1次リーグ第3節◇エスタディオ・メトロポリターノ
【マドリード=高橋智行通信員】アトレチコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督(54)が、リール(フランス)戦での不可解なPK判定について苦言を呈した。
その場面は1-1で迎えた後半26分だった。相手2人と競ったMFコケに対してPKの笛が吹かれた。ハンドかファウルか誰も分からない状況の中、VARが介入し3分ほど経過した後、PKの判定が認められた。このPKをリールFWデイビッドに決められて勝ち越された。
試合後の会見でシメオネ監督はこの件について質問が出ると、こう話した。
「PKとは言われたが、なぜPKだったのか説明する必要があるだろう。ハンドなのかハンドではないのか。プッシングなのかプッシングではないのか。コケは1対2の状況だった。何か分かるといいんだが…。UEFAの誰かが、主審が正しかったのでVARはサポートしなかったと言ってくれることを願うよ。でもハンドがなかったのにPKを取られてしまうと…。時に起こり得るそれらのミスが、いつの日か自分たちに有利に働くことを願っている。サッカーでは時にそういうことが起こり、試合を左右することがある。1-2にされ、またしても不運に見舞われた」
さらに敗北はPK判定のせいだと思うか? そう問われると、こう続けた。
「主審の酷いミスとVAR以前に我々は力強さを欠き、3ゴールを決めるチャンスを生かせなかった。決定機が3、4回あった素晴らしい試合だったが、我々にはこの大会で求められる力強さが足りていなかった。チャンスがあったが、PKによって試合は向かってはいけない方向に行ってしまった。我々は欧州CLで非常に難しい状況にある。2試合で7失点し、2敗を喫した。この後パリ(次節、パリ・サンジェルマンとアウェーで対戦)に行かなければならない。現時点で我々は厳しい状況に置かれている」
この結果、1次リーグ3試合を終えて1勝2敗の勝ち点3で27位に後退している。