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【巨人】阿部監督敗退「逆王手までいったことも収穫」でも…「負けた悔しさはその何十倍もある」


巨人の阿部慎之助監督は、CSファイナルステージでDeNAに敗北し、日本シリーズ進出を果たせなかった。この敗戦に深く悔しさを表した。巨人は報奨3連敗から2連勝で盛り返したものの、最終局面で1点の差で及ばず、惜しくも敗退。阿部監督は「選手たちを勝たせられなかった」と自らを責め、選手への批判を遮った。「優勝した自信を持ち続けてほしい」と選手たちには来季への期待を託し、次への成長を願った。49試合の戦いの中での成長にもかかわらず、目標には届かなかったが、新たな挑戦を誓った。

巨人対DeNA 日本シリーズ進出逃し、悔しそうに引き揚げる巨人阿部監督(撮影・浅見桂子)

<セ・CSファイナルステージ:巨人2-3DeNA>◇第6戦◇21日◇東京ドーム

巨人阿部慎之助監督(45)が深々と頭を下げた。リーグ覇者として臨んだCSファイナルステージでDeNAに競り負け、敗退した。3連敗からの2連勝でアドバンテージの1勝を含む五分まで押し返したが、最終決戦は1点差で及ばず。「勝たせてあげられなかった。申し訳ない…。それが一番ですね」と自らだけを責めた。

死力を尽くした総力戦だった。中4で戸郷を先発マウンドに送り、同点の8回から中3日の菅野も投入。熟練の“スガコバ”に託したが、9回に痛恨の勝ち越しを許した。起用に悔いはない。だから「選手は批判しないであげてほしい。僕が勝たせてあげられなかった。その批判は受けます」と強調した。

最終目標には届かなかった。でも、2年連続Bクラスだったチームはペナントレースを勝ち抜き、大きな成長を示した。試合直後のミーティングでは「優勝した自信というのは持っていてほしい。でも、こういう難しいゲームを勝てなかったという悔しさは、必ず来年につなげてほしい。いろんな分析だったり、自問自答してほしい」とチーム全体に伝えた。

就任1年目は149試合を戦い、日本シリーズには届かなかった。「逆王手までいったということもね、すごい収穫だと思います。負けた悔しさはね、その何十倍もあるんですけど」と唇をかんだ。来季も挑戦者として、この悔しさを晴らす。【為田聡史】

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