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【阪神】金村暁1軍投手コーチが語る投手陣整備の具体プラン「先発8枚中継ぎ10枚」負担分散へ


阪神1軍投手コーチに金村暁氏が就任し、彼は強固な投手陣を築くことでチームの日本一奪還を目指すと意気込みを語った。彼の目標は「先発8枚、中継ぎ10枚」という理想的な投手陣を形成することで、これが最優先課題と考えている。前年度のブルペン陣では特定の投手に負担が集中していたことから、来季は投手の負担を分散させる戦略を取ると述べた。さらに、過去の実績ある投手の復活と新戦力の台頭を期待しつつ、緻密な選手起用を行う計画を立てている。金村氏は16年から22年まで阪神のコーチを務めており、これが3年ぶりの復帰となる。新たな体制で、彼の豊富な経験を活かした指導が注目される。

阪神1軍投手コーチに就任した金村氏は抱負を述べる

阪神投手コーチに就任した金村暁氏(48)がV奪回へ、より強固な投手王国づくりを目指す。22年まで7年間コーチを務め、タテジマ復帰は3年ぶり。「最強の投手陣をつくって恩返しできたら」と藤川新体制での貢献を誓い、具体的な作戦を明かした。

「理想としては先発8枚、中継ぎ10枚。ここをしっかりつくるのが最優先課題かなと思っています」

今季、投手陣の防御率は巨人に次ぐリーグ2位ながら、昨年より0・16下げて2・50に良化した。その一方で、特にブルペン陣で一部の投手に負担が偏った。前回投手コーチを務めた2年前の22年、チーム最多は湯浅の59登板。今季最多の桐敷は70試合に到達した。「中継ぎは6月から8月のタイミングで(状態が)落ちる時期が出る。入れ替えられる体制を考えると、10枚いてくれたら」。今季先発は主に6、7人で回し、救援陣は7、8人で回した。だが来季は可能な限り一極集中を避ける。先発、中継ぎともリフレッシュ抹消を行いながら負担を分散し、余力のある投手陣を形成したい考えだ。

その実現に実績ある投手の復活は欠かせない。「青柳だったり伊藤将司だったり村上も。中継ぎは岩貞とか湯浅に、もう1回頑張ってほしい。他のピッチャー陣を助ける意味でも頑張ってもらわないといけない存在ですね」。2年前に一緒に戦った投手も多く、その実力を最大限に引き出す。

チームを離れた2年間で新たな投手も入団した。今秋キャンプでは戦力をじっくり見極める。実績組の復活に新戦力の台頭。強力投手陣のアップデートを目指す。【波部俊之介】

◆金村暁(かねむら・さとる)1976年(昭51)4月19日生まれ、宮城県出身。仙台育英から94年ドラフト1位で日本ハム入団。02年から4年連続で2桁勝利を挙げるなど、ローテーションの一角を守った。交換トレードで08年阪神移籍。10年限りでNPB引退。通算271試合、89勝81敗2セーブ、防御率3・89。現役時代は187センチ、82キロ。右投げ右打ち。その後BC・信濃でもプレー。16~22年に阪神コーチを務めた。

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