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【鳥栖】J2降格の来季新監督にC大阪小菊監督の就任決定的 21、22年ルヴァン杯準Vの手腕に託す


セレッソ大阪の小菊昭雄監督が、J2に降格するサガン鳥栖の次期監督に就任することが決定的になりました。小菊監督は、セレッソ大阪で27年間過ごし、その間に選手獲得と育成で高い評価を得ていました。モチベーター型として選手を鼓舞し、アグレッシブなスタイルを採用していましたが、セレッソ大阪での監督時は3年間無冠に終わりました。降格した鳥栖は、新たな方針として若手育成に重点を置いており、その適任者として小菊監督を選んだとされます。今後、彼の指導力で再建を目指します。

C大阪小菊昭雄監督(2024年6月26日撮影)

<明治安田J1:京都2-0鳥栖>◇第34節◇19日◇サンガS

J2降格が決まったサガン鳥栖の来季監督に、今季限りでセレッソ大阪を退団する小菊昭雄監督(49)の就任が決定的となったことが19日、分かった。大筋で合意に達しており、細部を詰めて正式発表される。8月に途中就任した木谷公亮監督(46)は、今季限りで退任し、来季はコーチとして残留する可能性がある。

   ◇   ◇   ◇

14年ぶりのJ2に戻る鳥栖が、来季の指揮官に、C大阪小菊監督を招聘(しょうへい)することが決定的となった。9月から水面下で調査を進め、10月に入ると同時に正式オファーを出した。

別のJ1クラブも小菊監督へ正式な就任要請を行っていたが、鳥栖の熱意が意中の人物を射止め、このほど大筋で合意に達した。C大阪で今季残りの日程を終えれば、「鳥栖小菊監督」の誕生に障害はない。

プロ選手としての経験がなく、異色のJ1監督に上り詰めた小菊監督は、約15年のコーチ生活を含めて27年間、C大阪一筋だった。スカウト担当時代は高校生のMF香川真司を獲得するなど、人望や人間力の高さに定評がある。

21年8月に監督に就いて3年半。選手を鼓舞するのがうまく、モチベーター型の指導者ではあるが、ハイプレスなど果敢な守備をベースにアグレッシブなサッカーを志向。マネジメントや戦術、戦略面でその引き出しを増やしてきた。

21、22年のルヴァン杯では連続準優勝に導くなどC大阪での功績は唯一無二。ただ、リーグ戦は22年5位、23年9位、24年は現在8位と健闘も、在任中は無冠に終わったけじめをつけ、今季限りでの退団が決まっていた。

鳥栖はこの日の京都戦に敗れ、12試合連続未勝利。4試合を残して18位以下が決定した。主力選手が毎冬、毎夏のタイミングで他クラブへ流出し、財政難とともにチーム編成に苦慮し続ける。

8月に川井健太当時監督(43)を事実上の解任とし、テクニカルダイレクターだった木谷監督が引き継いだが、新体制でも9戦未勝利(3分け6敗)と結果は出なかった。

クラブは今回の降格を機に、若手を中心とした人材育成に改めて注力し、その適任者が小菊監督という結論に至った。J1に固執しない、新指揮官の姿勢にも助けられた。迅速な動きでクラブの骨格は決まった。新監督の手腕に託し、再スタートを切る。

◆小菊昭雄(こぎく・あきお)1975年(昭50)7月7日、神戸市生まれ。滝川二高、愛知学院大を経て、98年C大阪の下部組織コーチに就任。スカウト時代の06年に当時高2の香川真司を入団させ、同年以後は主にトップチームでコーチを務める。21年8月から監督に昇格し、J1通算46勝28分け41敗。179センチ、70キロ。家族は夫人と1男。

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