<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク7-2日本ハム>◇第2戦◇17日◇みずほペイペイドーム
再び土俵際へ追い込まれた日本ハム新庄剛志監督(52)は球団を通じてコメントを発信した。「ただただ明日は全員で勝ちに行くだけ」。思うような試合運びができず、ソフトバンクに連敗。これでアドバンテージを含めて0勝3敗。CSファイナルステージを勝ち抜いて日本シリーズに行く道は4連勝だけとなった。
出足は良かった。レギュラーシーズンではなかった万波、清宮の攻撃的な1、2番が初回に連動。難敵のモイネロから連続二塁打を放って、ファーストステージから通じて5戦目で初めて先制点を奪ったが、いい流れはここまでだった。
中4日で先発した加藤貴が誤算だった。建山投手コーチが「行けるところまで行って、あとはリリーバーでと考えていた」と話したように、チームとしては今季10勝左腕がどこまで試合をつくれるかがキーポイントだった。しかし、1回に山川に同点打を浴び、続く近藤に勝ち越しの1号2ランを献上するなど、1回2/3を4安打4失点で降板。同コーチは「中4日っていうのもあって、ちょっとボールに力がなかったと感じた」と振り返った。
このままでは終われない。打線は10安打と好機は何度もつくっただけに、勝負どころの1本を重ねられるか。投手陣は2戦3発を浴びた山川を中心に相手打線を封じ込められるか。ここから4連勝で突破なら史上初。あとは全員で、やるかやらないか。新庄監督が信じる選手たちなら、できるはずだ。【木下大輔】